2023.10.8 加筆修正
2023.12.5 関連記事など追加、加筆修正
2024.2.12 誤記訂正、加筆
問題集のレビュー記事を投稿させて頂きます。
教科書ぴったりトレーニング シリーズの御紹介です。
Musukoと算数道場のメイン教材です。
メイン教材という事もあり、ややバイアスがかかり、贔屓目になっているかもしれませんので御承知おき下さい。
教科書ぴったりトレーニングシリーズ 算数/数学の概要
注意事項
地域毎に小学校が採用している教科書が異なります。
私も全ての教科書、ピタトレをチェックした訳では御座いません。
我が家が採用したものは以下の通りです。
ピタトレ小学版は学校図書版です。
ピタトレ中学版は啓林館版です。
お子様に相性の良いものを探すという意味で教科書別にいくつか確認してみるのも良いでしょう。
教育課程に沿っているはずですから、内容や範囲に極端な違いは無いはずです。
しかし、説明の手法などには違いがあります。この点で【好みが分かれる】事があるでしょう。
- 出版社:新興出版社
- 公立小学校の教科書準拠問題集です。
- 直接書き込み式の問題集です。
- 計算せんもんドリルという計算練習用の付録が別冊で付属しています。
- 小学1年生~中学3年生まで発刊済みです。
- 税込み 1364円~
【公式HP】
公立小中学校の教科書準拠問題集です。よって義務教育で指定されている学習内容は網羅されています。
学年をまたいで先取りに使用する場合においては、どの出版社用の教材を購入しても大差ありません。
以下のリンクから進めば授業形式の解説動画を見る事が可能です。
また、計算問題のみが掲載された 計算せんもんドリル が 毎日の計算演習として使い易いです。
ただし、計算力は別途鍛えた方が良いです。以下の記事を参考にしてみて下さい。
難易度
- 義務教育課程で学ぶ内容に関する基礎~標準の問題が掲載されています。
- 多少難易度の高い応用問題も出題されています。
※難易度が高いといっても中学受験レベルではありません。
小学校のテストと同レベルの内容が出題されますから、本書籍をマスターすれば、学校のテストでは殆ど満点が取れると思います。
中学受験用の問題集と比較した場合
本書小5~小6の文章題 = 最レベ2年~3年 = トップクラス問題集2~3年
程度が目安となります。出題範囲が異なるため単純な比較が出来ません。おおよその目安とお考え下さい。
中学受験用の低学年向け問題集と比較して、本書【高学年】の良いところは以下のようです。
問題文が漢字なところ
我が家の場合は本問題集で初めて触れる漢字も多く、漢字学習にもなりました。
非常に解説が丁寧です。親御様が算数/数学が苦手でも解説に困るケースは殆どないと思います。
自学自習のスキルを身に付ければ、1人で進める事も可能です。
動画授業を見る事も可能です。親御様が指導するにあたり、不安がある場合は活用してみると良いでしょう。
公立カリキュラム準拠でヌケモレが無く、スモールステップで自学自習しやすいところ
中学3年までマスターすれば、一般的な公立高校入試で8割~10割程度を取れる力が身に付きます。
中学受験においても、中学3年までマスターしていれば、かなりプラスに働きます。
特殊算は殆ど理解出来ますし、ダイアグラムなども使いこなせるようになります。
解説がクドイと思うほど丁寧です。お子様が自学自習をするための助けになります。
本書を進めるだけで、該当学年の数学検定に合格する力が身に付きます。
具体的な例を挙げると
ぴったりトレーニング小6まで進めれば 数学検定6級
ぴったりトレーニング中3まで進めれば 数学検定3級
に合格可能です。
中学受験算数との相関関係
ぴったりトレーニング中3までを終えると トップクラス問題集4年【算数】のハイクラスB程度までの問題がスムーズに理解出来るようになります。
約10名に指導を行った結果、同様の結果になりました。
完了の目安は
章末問題で殆ど間違えない
公立高校入試で満点が狙える
と考えて下さい。
ぴったりトレーニング小6まで完了
中受6年の模試 四谷大塚Aライン80 偏差値35~
中々厳しい現実ですが公立小学校の算数と中学受験算数では乖離が大きいの実情です。
公立小学校の優秀層が中学受験塾に入っても、いきなり好成績は取れない場合が殆どです。
ぴったりトレーニング中3まで完了
中受6年の模試 四谷大塚Aライン80 偏差値40~
中3まで完了した後でもトップクラス4年のトップクラス問題は殆ど解けません。
公立中学3年生が難関中学の受験算数を解いても殆ど解けないという事です。
中学受験算数では 数列や整数問題については公立カリキュラムでは高校で習う範囲が出題される
中3数学まで学んでも解けない、解法を知らない問題が多い
しかしながら、特殊算や速さの問題などは解ける場合が多いと思います。
中学3年の数学まで完璧にしても 中学受験算数で 好成績を取る事は難しいのが現実です。
難関中学に合格した子供達の殆どが受験を終えた2月~3月の間だけで 中学数学をマスター してしまう事が多いようです。
受験算数が得意な子にとっては中学数学は簡単という事ですね。
数学まで学ぶ副次的効果
お子様が負の数,平方根,指数などの概念を理解していれば、親御様が指する際に数学的な説明が可能になり、指導が容易になります。
数論は文字式を通じて理解した方が本質的であり理解も深くなると考えています。
また、中学受験組は公文を通じて高校数学までの計算のみを学んでいるケースが多いように思います。
しかし、個人的には幾何なども含めた中学数学を一通り学ぶ方が良いと考えています。
合同や相似などの証明と作図を一通り学んだ方が算数の幾何も学び易く、理解も深まると考えているからです。
公文を否定している訳ではありません。どちらかと言えば、私は公文推奨派です。
公文で高校数学の計算まで学んでおく事は大学受験にとって非常に大きなアドバンテージになります。
出題範囲と網羅性
公立小学校、中学校で学ぶ範囲は網羅されています。
また、公立高校入試に対応出来る力が付きます。
本書に一通り取り組んだ後に公立高校入試過去問演習を実行すれば満点を取る力が付きます。
一方、中学受験においては中学3年まで学び終えても網羅しきれません。
中学受験算数には高校数学範囲の問題も多いためです。
よって中学受験算数に対する網羅性は低いです。
一方、数学の基礎が身についていた方が算数の学習効率は良くなると考えています
難関私立高校の受験には対応出来ません。
例えば灘高校や洛南高校です。
これらの入試問題は当然のように中学範囲外の問題が出題されます。
大変難しいです。高校範囲の学習を進めておかないと解けない問題が多く出題されます。
推奨時期
- お子様が学校のテストで殆ど満点の場合は現学年から始める
- 学校のテストで平均点が7割以下の場合は前学年に遡って始める
- 我が家の学習ルートは下の記事が参考
反復学習のススメ
学習効率向上のため、反復学習がオススメです。
以下の記事が参考になると思います。
中学受験に活かす場合の学習ルート
ぴったりトレーニング中学3年まで学ぶ事で
■代数 文字式の使用方法(抽象化、一般化)
■図表・関数の使用方法(ダイアグラム)
■幾何(相似・合同)
を一通り学ぶ事が出来ます。これらを活かす事で中学受験算数の理解が早まると考えています。
中学受験算数の教材は
四谷大塚の 予習シリーズ をオススメ致します。
ぴったりトレーニングを中3まで終えた状態であれば、予習シリーズ4年から始めると効率良く進められると思います。
推奨する学習順序
①ぴったりトレーニング中3
②予習シリーズ4年~最後まで
③グノーブル過去問シリーズ
この順序で最後まで進められれば最難関校の算数に対応出来るようになります。
我が家の息子と道場で指導しているお子様達の実績では本ルートで学習を進め、最難関算数が解けるようになりました。
以下の記事も参考になるかと思います。
関連記事
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら、望外の喜びです。
ではまた!
コメント【コメント非公開、メールでの返信を御希望される方はその旨をご記入下さい】