2023.12.24 加筆修正
2024.2.11 加筆修正
2024.3.31 加筆修正
さて、本記事では 予習シリーズ【算数】の構成と到達点の目安について示すものです。
本記事では学年別・志望校別などの切口で 予習シリーズのどの問題集に取り組むべきかを記載しています。
我が家は旧版で学習を進めましたので『応用演習問題集』です。
新版の方は 応用演習問題集⇒最難関問題集になっていると思いますから、読み替えて頂ければ良いと思います。
学年別
以降の記事の全てに言える内容です。
偏差値は低いが算数が難しい学校、偏差値は高いが算数が簡単な学校の両方があります。あくまで偏差値は目安とお考え下さい。
■4年〜5年
中学受験の範囲学習。
5年まで終わらせると一通り範囲学習が終わります。
基本的に6年生までスパイラル学習が続きます。
スパイラル学習=同じ分野の問題を少しずつ高度にしながら何度も学習する事
ただし、5年までは新単元が矢継ぎ早に登場します。例えば割合や比など。
よって5年生はとても大変です。復習しながら新単元の学習を進める事になるからです。
トップクラス問題集4年をクリアーしている場合は4年は不要です。5年も多くの単元が履修済みですからスムーズに進むと思います。
6年上
新単元は殆ど登場しません。
4年〜5年で学んだ内容に関する復習と応用問題が中心です。
そのため、四谷大塚Aライン80偏差値55以下の入試であれば、5年上下まで完璧にすれば充分対応可能です。
6年下
6年上までに学んだ内容の復習と応用問題が中心です。
問題の中身は過去問の類題が中心です。
実力完成問題集、応用力完成問題集は網羅性が高く、難易度も適切で大変オススメ出来る問題集です。
6年算数難問題集まで終わると、難関校の問題の多くが解けるようになります。
有名校対策:基礎問題中心でAライン偏差値55以下の学校が志望校の方はこちらを推奨
難関校対策:応用問題中心でAイラン偏差値55を超える学校が志望校の方はこちらを推奨
問題集別
Musukoの場合はトップクラス・自由自在・プラスワンで学習済みでしたので、本体と演習問題集は実施せず、応用演習問題集のみ使用しました。
道場生は本体と演習問題集と応用演習問題集に掲載されている全ての問題に取り組みました。
本体
参考書兼問題集です。
大変丁寧に解説されており、慣れてくればお子様一人で学習可能です。
最初は親御様のサポートが必要です。
解説⇒例題⇒演習 という流れで進みます。
Sharari-manは 『予習シリーズの解説を一人で読み、理解出来る』 このような状態を作るための指導をしています。
論理・文法・語彙力の確認、知らない言葉の調べ方。
文章を読み、理解する能力が大変重要です。
そのため『算数』の学習だけを進めるのは実は非合理である事を御承知おき下さい。
少なくとも、国語の『論理・文法・語彙力』分野に関しては並行して学習した方が良いでしょう。
演習問題集
反復問題は予習シリーズ本体の数値替え問題です。
基本問題
練習問題
応用問題
の順番で難易度が上がります。
演習問題集には実は難しい問題も多く掲載されており、応用演習問題集と同レベルの問題もあります。
練習問題の一部と応用問題は殆ど応用演習問題集と難易度の差は無いと思います。
算数が得意なお子様は練習問題以降のみ、あるいは応用演習問題集のみで良いと思います。
応用演習問題集(最難関問題集)
上で述べたように演習問題集の難易度が高い版です。
難易度の高い問題が多く記載されています。
特に5年は新単元が多い為、苦労するお子様が多いと思います。
5年をクリアーすれば、6年はスムーズに進むと思います。
逆に言えば 5年は苦労して当たり前 と考えておくと良いです。
上でも述べましたが、「復習しながら新単元を学ぶ」という形で学習が進みますから、やや負荷が高くなるからですね。
進路別
偏差値は四谷大塚のHPから確認可能です。
四谷大塚のHPは受験に役立つ情報が沢山掲載されていて、とても便利よ。
偏差値・過去問などが無料で掲載されているわ。
志望校別の取り組んだ方が良い問題集の目安です。
高偏差値だが問題の難易度がそれほど高くなく、高得点勝負になる学校もありますから、あくまで目安とお考え下さい。
志望校の算数で高得点を狙いたい場合を想定しています。
静岡県内の中学
5年上下本体
志望校の過去問10年分程度
余裕があれば5年上下演習問題集(練習問題までで充分)
県内の中学では附属中(国立)が人気です。
県内の塾HP、ブログなどで「算数は難易度がとても高い」と記載されている事があるかと思います。
この「難易度がとても高い」はあくまで静岡県内の入試基準です。
予習シリーズで言えば 5年までの練習問題レベルです。
よって正確な評価は以下の通りです。
「附属中の算数は県内入試では難しい部類に入るが、全国的に見れば平易である」
中堅校 四谷大塚Aライン80偏差値 55以下
5年上下本体
5年上下演習問題集
志望校の過去問10年分程度
余裕があれば以下も取り組む
6年上 本体
6年上 実力完成問題集
6年下 入試実践問題集【有名校】
難関校志望 四谷大塚Aライン80偏差値 65以下
駒場東邦などが該当します。
6年算数難問題集まで全て
志望校の過去問10年分以上
過去問の演習目的は例えば以下のようです。
演習量を確保するため。
問題形式への慣れ、問われ方・答え方への慣れ、時間配分の慣れを得るため。
最難関 四谷大塚Aライン80偏差値65を超える
開成・筑駒・灘などが該当中学、関西系の算数が難しい中学もここに該当します。
6年算数難問題集まで全て
偏差値65以上の過去問をそれぞれ10年分程度
志望校の過去問20年分程度
我が家と道場では「演習」に過去問を使用しています。
グノーブルシリーズが本用途には大変オススメ出来ます。
注意点
最初に述べましたが、偏差値と算数の難易度は比例しません。
相関はあります。
例えば、偏差値66だと
広尾学園(医進・サイエンス)、西大和、栄東などがありますが、算数の難易度は大きく異なります。
親御様が算数が苦手で志望校の算数難易度、特徴の分析が出来ない場合、素直に塾に相談した方が良いでしょう。
4年 or 5年時に冬季講習などに短期で参加し、志望校と併願校に関する情報だけ入手するのも良いでしょう。
Sharari-manの主観によるおまけ
難関校志望で灘、筑駒以外でしたら、予習シリーズ全てと難関校の過去問演習と志望校の過去問演習を実施しておけば、問題なく合格者平均点を取得可能だと思います。
灘は問題の難易度と要求処理速度が非常に高い
筑駒は要求処理速度が非常に高い
事が特徴でして、この二校の算数で高得点を取るためにはかなりの演習を積む必要があります。
以下の記事が参考になるでしょう。Musukoや算数道場生が灘・筑駒で合格者平均を超えるまでに使用した問題集です。
予習シリーズを全て実施した上で、難関中学の過去問演習を合計で150年分以上は実施しています。
ここまで実施した段階のMusukoの場合、 灘中で平均8割以上は取れております。
開成はどうなの?
開成は両校に比べると時間にやや余裕がありますから、灘・筑駒と比較すると多少楽かなと思います。
難易度の高い年もありますが、平均すると取組易いでしょう。
合格者平均点が高め(70%以上)ですから、取りこぼしが出来ないという点では厳しいです。
難関校狙いの方で算数で確実に高得点を狙いたい方は
予習シリーズ全て + グノーブル過去問演習 + 志望校過去問演習
のセットをオススメ致します。
ここまで終わらせれば算数で高得点が取れない学校はありません。
※Musukoと道場生の実績値
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我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取り組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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