さて本記事はプラスワン問題集のレビュー記事です。
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表紙
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本書の利用法
プラスワン問題集概要
- 望月 俊明著
- 192ページ(問題ページ数は57ページ)
- 第1部:基礎講座 2ページ×5・・・解説のみで問題無し
- 第2部:典型題の演習 40テーマ各6~8題
- 第3部:テーマ演習 12項目
- 第4部:入試問題精選
- 税込み 1572円
2000年に出版されてから改訂されていないようなので、現在はあまり出題されないタイプの問題も掲載されています。逆に言えば最新の出題傾向は反映されておりません。
難易度
- 自由自在問題集の発展と同レベルか若干易しい
- 自由自在問題集の発展【難問】よりは易しい
- 予習シリーズ5年の最難関あるいは応用問題集と同レベル〜易しい
※予習シリーズの方が文章が長い問題が多いため、予習シリーズの方が難しいと感じるお子様が多そうです。 - トップクラス問題集4年のトップクラス問題と同レベル~やや易しい
Sharari-man
難易度の目安は
予習シリーズ5年 最難関 = 自由自在発展【難問】 ≧ プラスワン問題集 ≧ トップクラス4年のトップクラス問題
です。
具体例)
息子ちゃんは自由自在問題集を完璧に仕上げた後に本書に取組みましたが殆ど独力で解ける問題ばかりでした。
影の問題、デジタル数字の問題などは自由自在には掲載が無いため解けない問題も一部ありました。
出題範囲と網羅性
中学受験難関校に求められる範囲 を基準にした場合の網羅性です。
- 予習シリーズ5年上下の範囲から出題されている。
- トップクラス問題集4年より網羅性が高い。
- 自由自在問題集の方が網羅性は高い。
- 受験算数で見かける典型題が一通り網羅されているが、網羅性はやや低い。
- 難関校で出題される典型題の全ては網羅出来ていない。
- やや古い問題集なので現在はあまり出題されない形式の問題も掲載されている。
- 逆に言えば、最新の出題傾向は反映されていない。
推奨時期
前提として 予習シリーズを採用している場合は本問題集をやる必要は無いと思います。
予習シリーズ6年の問題集が 「総復習問題集」 という位置付けになっているからです。
我が家では 実力完成問題集 を解きましたが そちらで充分総復習出来ると思います。
家庭学習のみで中堅志望の方
- 5年生の終わり~6年初め頃
- トップクラス4年 +自由自在問題集が終わった後
- トップクラス4年終了直後でも 親が解説を読んで、問題を解きながら教えるというスタイルならば開始可能
- 予習シリーズ5年上下と演習問題集が終わった後ならば開始可能
家庭学習のみで最難関中学狙いの方
- プラスワン問題集のレベルは4年中旬~5年中旬までにクリアーしておかなければ厳しい。
- 灘中、筑駒クラスに対応するには 新5年からは中堅~難関中学の過去問に取組み始めないと厳しいです。塾では恐らくトップクラスの生徒はプリントで過去問を解いていると思います。
- 予習シリーズカリキュラムでは5~6年になると理社に学習時間を取られますから、プラスワン問題集に手を出す時間が無くなります。
- 取組可能時期は 中堅志望の方と同じ
通塾組
- 塾のテキストを完璧にした方が良い。
- 親塾で先取りする場合には自由自在問題集や予習シリーズの方が解説も丁寧で進めやすい
- 予習シリーズの場合は 6年の問題集を進めれば充分
以上の事から塾に通われている御家庭では本問題集に手を出す必要は無いように思います。
予習シリーズ 実力完成問題集 を メルカリで 300円~で購入可能です。そちらの方が総復習に適していると思います。
良い点
- 一行題に特化しており頻出の一行題を落とさないための学習としては効率が良い。
- 解説やコラムが中々秀逸で分かり易く、最低限知っておかなければいけない内容が網羅されている。
悪い点
- 出版年度が古い為、最近の問題傾向は反映されていない。
- 同様の理由で現在は殆ど出題されない内容も散見される。
- 難問は少なく本問題集だけでは難関校には対応出来ない。
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我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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