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【レビュー】トップクラス問題集 算数 4年

2023.12.5 関連記事など追加、加筆修正
2024.2.12 誤記訂正、加筆
2024.4.20 加筆修正

さて本記事は トップクラス問題集4年【算数】のレビュー記事です。

目次

トップクラス問題集4年 算数の概要

  • 出版社 株式会社 文理
  • 192ページ
  • 第1章:数
  • 第2章:小数 
  • 第3章:分数
  • 第4章:量と測定,数量関係
  • 第5章:平面図形,面積
  • 第6章:立体図形,体積
  • 第7章:さらに進んだ算数
  • 問題ページ数は188ページ+確認テスト
  • 価格は税込み 1650円

解答解説は別冊ですが解説が簡素な難問が多く、算数,数学が苦手な親御様の場合、解説を見ても理解出来ない問題が多いと思います。
自学自習が難しそうに見える本書ですが、Musukoと道場生への指導書として採用しています。
それが出来る理由は私が本問題集の弱点である解説の簡素さと難易度の飛躍を補うための資料を用意しているからです。

具体的には以下のような資料です。

  • ハイクラスB問題~トップクラス問題 全ての問題の詳しい解説(手書きコピー)
  • 問題難易度の飛躍を補うための補助的なオリジナル問題

このような資料を親御様が用意しない場合、本書を用いて子供が自学自習で進める事は難しいと考えて良いでしょう。

Sharari-man

低学年のお子様にとってはかなり難しい問題が多いと思いますから、本書を採用される方は指導者(親)にかなりの工数負担がある事を覚悟して頂いた方が良いでしょう。

今から家庭学習を始められる場合は 予習シリーズ4年から始めるルートの方をオススメ致します。
理由は以下のようです。
非常に解説が詳しい。
問題難易度の飛躍が無い。
適切な問題演習量と優れた応用問題集の存在。
このような良い点があるため、子供が自学自習で進め易い教材になっております。

Sharari-man

予習シリーズとの関係性で言えば、予習シリーズ4年の内容は概ね網羅しており、予習シリーズ5年の内容を一部含むといったところです。

Sharari-man

3年生の時点で本書が完璧でしたら、予習シリーズ採用塾の新小4からの算数は余裕を持って取組めると思います。

難易度

標準問題

公立小の5〜6年の内容。比、割合まで一通り全て登場します。
簡単な演習問題が少ないため、本問題集のみでは基礎演習が全く足りません。
基礎的な問題については指導者側が別の問題集を用意するか、御自身で作問されるなどして補う必要があります。

ハイクラスA問題

予習シリーズ4年下〜5年上の基礎、例題レベル。
トップクラス3年まで実施済みのお子様ならこのレベルまでは解ける場合が多いと思います。
こちらのレベル帯でも演習不足に陥ります。
急激に難易度が上昇し、かつ問題数が少ないため、どのクラスの問題でも演習不足⇒理解不十分という状況に陥ります。

ハイクラスB問題

このランクから基礎レベルの過去問が登場します。
自由自在問題集の標準〜発展レベル
予習シリーズ4・5年の基礎〜演習問題集レベル
ハイクラスBからはトップクラス3年クリアー済みのお子様でも理解する事が難しくなってきます。
「親御様のサポート無しでハイクラスB以降の問題が解けるお子様は殆どいない」
このように考えて進めた方が精神的に良いでしょう。

Sharari-man

実際は一人で進められるお子様もいらっしゃると思いますが、相当小数派だと思います。恐らく1%以下だと思います。

トップクラス問題

4年生が取り組むにしては難しい問題が多いです。
親御様の解説無しでは理解するのが困難な問題が多く出題されます。
予習シリーズでは5年生で習う範囲が頻出です。
中堅〜難関中学の過去問中心です。
過去問の中から比較的易しく、ベーシックな問題を抽出して構成しているようです。

  • 予習シリーズ5年の応用演習問題集と同レベルかやや易しい。
  • 自由自在問題集の発展〜発展(難問)と同レベルかやや易しい
  • プラスワン問題集と同レベルかやや易しい。
  • 特に数論の問題が難しく、低~中学年に理解させるのに苦労します。
  • 四谷大塚Aライン偏差値50~55クラスの中学で良く出題されるレベルの問題

偏差値と問題のレベルは必ずしも一致しないので目安です。四谷大塚Aライン偏差値65クラスでも簡単な問題は出題されます。

難易度のおおまかな目安としては

予習シリーズ5年 最難関 = 自由自在発展【難問】 ≧ プラスワン問題集 ≧ トップクラス4年のトップクラス問題

程度とお考え下さい。
これを見て誤解しないで頂きたいですが、トップクラスが簡単な訳ではありません。
難易度の平均値を比べるとこうなりますが、プラスワン問題集と予習シリーズ5年応用と同レベルの問題も掲載されています。

例えば、
公立小6年生で学校のテストがいつも満点のお子様が取り組んだ場合、ハイクラスB〜トップクラス問題は殆ど解けません。

出題範囲と網羅性

予習シリーズ5年上下の範囲から出題されているが、塾での5年履修範囲を基準に考えるとヌケモレが多く網羅性は低い
予習シリーズ4年上下の範囲は概ね網羅されているように思います。
自由自在問題集、プラスワン問題集の方が網羅性は高い。
本問題集だけで受験算数の全範囲は網羅していないため、本問題集のみで四谷大塚Aライン偏差値55以上の入試に対応するのは難しい。
予習シリーズ4年をスキップして
トップクラス問題集4年 ⇒ 予習シリーズ5年 の流れで進めると 予習シリーズ5年はかなりスムーズに進むと思います。
静岡県内の中学受験ならば、この問題集が完璧ならば殆どの学校で満点が狙えるのではないかと思います。

推奨時期

家庭学習のみの方


ぴったりトレーニング中3まで完了後であれば適切な難易度です。解答を見れば理解出来る問題が多くなります。
ただし、一部の問題については理解が困難であり、親御様の解説が必要になります。
「さらに進んだ算数」の項は中学3年の数学まで履修完了後に取組めば大変理解が早いと思います。

トップクラス3年終了後に親御様が解説を読んで、問題を解きながら教えるというスタイルならば開始可能。
ただし、教えるのはかなり大変です。相応の工数負担を覚悟した方が良いでしょう。
トップクラス3年の後に自由自在問題集でも良いと思います。そちらの方が解説が丁寧で親御様の負担は減ると思います
予習シリーズ4年が終わった後に開始した場合、多くの問題は解けると思いますが一部5年の範囲があるため解けません。
予習シリーズ組はそのまま最難関問題集か応用演習問題集をやる事をオススメします。
トップクラス問題集に手を出す必要は無いと思います。

通塾されている方


塾のテキストを完璧にした方が良いです。
先取りをしたいならば、トップクラス問題集よりは自由自在問題集か予習シリーズを私はオススメします。
理由はそちらの方が網羅性が高く、解説が詳しくお子様1人でも進めやすいからです。
小学生にはとにかく解説が詳しい問題集がオススメです。
解説が詳しい問題集であれば少なくとも親御様は理解出来る方が多いと思いますから、指導が楽になります。

おすすめルート

教科書ぴったりトレーニング ⇒ 予習シリーズ4年 ⇒ 予習シリーズ5年 ・・・・・
というルートが登り易くオススメです。
トップクラス問題集は 親御様が解説が得意、お子様が難問好き などの条件が揃えば実施すれば良いと思います。

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我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。

ではまた!

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この記事を書いた人

日本で働く技術者です。
ブログ運営目的は我が家の学習情報提供を通じた社会貢献です。
地域貢献を兼ねて地域限定で算数の個別指導を行っています。

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