さて、表題の件です。
読者様から指導時の様子を対話形式で再現して欲しいと要望がありましたので作成中ですが中々時間がかかりそうです。読者様! 筆の遅い私をお許し下さい。
取り急ぎ、指導の目的、指導時の心がけ、などについて御紹介させて頂きます。
後日、対話形式の実例などもまとめて御紹介しようと思いますので少々お待ち下さい。
また、リリースを早くするため、記事の内容が薄い状態でリリースしています。
声掛け例、指導時の意識などは随時更新して追加していく予定です。
加筆修正等も随時実施して参ります。
2023.10.1 誤記訂正、加筆修正
2023.10.4 誤記訂正・加筆修正
指導者の目的
さて、指導にあたり目的を言語化し明確にしておく事は大変重要です。
■指導の目的
学習者を成長させる事
指導を通じて指導者が学習者と共に成長する事
Sharari-manはこのように考えております。
指導者にとって大事なのは
観察・分析する技術です。
子供達の感情を読み取り、適切な指導・声掛けを実施する事が何より重要であると考えております。
学習者の成長のために
学習者の成長のために必要な事項をまとめると以下のようです。
学習
学習・・・モチベーション
モチベーションが高い状態であれば自ずと集中力が高まり学習効率が向上します。
最も重要かつ、指導者のスキル依存度の高い項目です。
後述するカリキュラムの履行速度や学習内容の理解度への影響が非常に高いと考えています。
素晴らしいカリキュラムと大量の時間を投入しても、モチベーションが低ければ上手く行かないと考えています。
学習におけるモチベーションとは例えば以下のようなものです。
もっと成長したいと思う気持ち
学ぶ事が楽しいと思う気持ち
これらを学習者に感じてもらうために指導者はどのような事を提供すれば良いでしょうか?
Sharari-manは以下の二点を特に重視して提供しております。
成長した事が分かる情報の提供
学んで得られた事、実現出来る事が分かる情報の提供
もう少し具体的に提示させて頂きます。
■成長した事が分かる情報
計算演習のクリア時間推移(グラフで提示しています)
高校入試過去問の分野別正答率推移(グラフで提示しています)
予習シリーズ演習問題集の分野別正答率推移(グラフで提示しています)
このような客観的なデータを用いて親御様を含めて親子に説明しています。
毎日の演習を通じて確かに成長している事を絶対評価で提示します。
「あなたは確実に成長している」
という証拠を見せて、今取り組んでいる事は無駄ではない、意味がある事なんだと理解してもらいます。
ちょっと原本をお見せ出来ませんが、簡単なもので大丈夫です。
以下のサンプルは この記事を書きながら5分程度で作成しました。
こんなレベルのシンプルなモノから始めて、少しずつ、お子様の好みに合わせてカスタマイズしていけば良いと思います。
グラフはエクセルで作成していますが、グラフ作成のフォーマットを作ってしまえば、あとは採点・集計をしながら数値入力していくだけです。意外と短時間で作成出来ますので是非トライしてみて下さい。
■学んで得られた事、実現出来る事が分かる情報
工場見学などの課外学習によるモノヅクリ見学を実施し、算数,数学,物理が世界で活用されている事を体感する。
設計演習を通じて、算数,数学,物理がエンジニアにとって有用なツールである事を体感する。
生活の中で接する事柄に対する解説を細かく説明する。
例)
テレビの仕組み
パソコンの仕組み
自動車の仕組み
農業の仕組み
など、これらに対してどのように 算数,数学,物理,化学が役立てられているかを説明する。
自身が成長している事を理解し、その成長によって得られた能力がどのようにして役に立つのかを理解する事で、モチベーションを高める。
もっと知りたい。もっと良い物が作りたい。もっと上手になりたい。そのためにもっと学びたい。
このような気持ちを子供達から引き出す事に注力しています。
モチベーション向上に寄与する他の例としては以下のものが挙げられます。
子の特性によってモチベーション向上に寄与するファクターは異なると思います。
お子様に合わせて最適な対応を選択されれば良いと思います。
競争に勝つ事(例えば全統小で良い順位を取る事)
仲間と一緒に学ぶ事(例えば塾に通い共に学ぶ事)
両親と一緒に学ぶ事(例えば父と一緒に学ぶ事)
報酬(勉強に打ち込んだ御褒美、誉め言葉)
長期的な目標の提示(例えば難関中学への合格、エンジニアになる事)
過程(プログラミングが好き⇒プログラミングのために数学が必要な事を提示)
「報酬系」は効果が高い場合が多いと思われますが、Sharari-manはあまり多用しない方が良いと考えております。
「学習=罰ゲーム、罰ゲームをこなしたから報酬が貰える」
このように理解されてしまうと、学習を楽しむ事に繋がらないためです。
学習・・・カリキュラム
この項目には目標設定を含みます。ここで言う目標とは 学習後の能力の到達点です。
例えば 「開成中学合格」「社会で活躍するためのスキル習得」「プログラミングスキル習得」などケースバイケースです。
カリキュラムはモチベーションの次に重要な項目です。
適切な目標設定、適切な学習順序、適切なスパイラル学習などが無ければ、効率の良い学習は望めないからです。
「受験」というカテゴリーにおけるカリキュラム設計は簡単です。
予習シリーズや青チャート・基礎問題精講といった市販の優秀な教材が存在しているからです。
「目標設定」を明確に実施しておけば、自ずと必要な能力は決まりますから、後は「必要な能力」に合わせて、市販の教材を組み合わせてカリキュラムを組むだけで良いでしょう。
例)
■目標
「中堅中学合格」
■カリキュラム
予習シリーズ本編の理解
予習シリーズ演習問題集の理解
予習シリーズ最難関問題集は余裕があれば実施
備考:反復学習を重視し、基礎の理解を徹底して促す
この程度で充分かと思います。
目標さえブレなければ、設定したカリキュラムを履行すれば必要な能力は得られるはずです。
学習・・・時間
さて、関連記事に中学受験生の平均学習時間等が記載されております。
どれほど効率良く学習を進めたとしても、一定の時間学習に打ち込む事は必要です。
難関~最難関を目指すとなれば相応の工数は必ず必要になります。
この工数を確保するために、朝学習、夜学習に毎日取組む事をルーチン化します。
以下の記事も参考に!
モチベーション、カリキュラムが充分でもやはり相応の工数は必要です。
算数道場、我が家でも「学習時間の確保」をするために様々な工夫をしています。
問題集コピー、解答準備、プリント作成などの雑用は Sharari-man が全て実施。
学習者が学習だけに集中して取り組める環境作りが大事です。
例えば以下のような備品を少しずつ揃えていき、学習以外で取られる時間を削減する事も効果的でしょう。
運動
運動・・・モチベーション
運動能力向上のためにもモチベーションは重要です。
小学生のうちは「楽しい」という気持ちを引き出し、運動嫌いにならないように注意をされると良いかと思います。
中学~高校以降になり、部活動などに本気で打ち込むようになれば、より「モチベーション」が重要になります。
例えば私は若い頃は高いランニング能力を有しておりました。
■10000m走 30分前後
■フルマラソン 3時間前半
5000m、10000mが主戦場でした。10000mを30分で走るためには高いモチベーションが必要不可欠です。
信じられないほど苦しいトレーニングを積む必要がありますから、モチベーションが低い状態ではとても耐える事が出来ないと思います。
どんなに体力が付き、早く走れるようになっても、結局限界まで走るため、「いつも苦しい」のは変わらないからです。練習しても苦しさから解放される訳ではなく、常に苦しい。「もっと早く走りたい」「大会で優勝したい」などの高いモチベーションが無ければ、耐える事は困難です。
小学生においては、このような訓練は不要です。
筋肥大するようなトレーニングはケガを招きますし、成長期のお子様には不適だと考えております。
子供が楽しみながら取り組めるスポーツを選び、親子で20~30分程度、汗を流す事で、親子の絆も深まります。
オススメは サイクリング、ジョギング、サッカー、キャッチボールなどです。
サイクリング、ジョギングなどの有酸素運動で心肺機能を高め、成長ホルモンの分泌を促します。
サッカー、キャッチボールなどでは空間認識能力を高める事が出来ます。
「体を思い通りに動かす能力」というものを鍛える事を意識すると良いでしょう。
運動・・・適切な負荷
小学生のお子様には低負荷長時間のトレーニング、運動がオススメです。
サイクリング、ジョギングなどが良いでしょう。
例えばウェイトトレーニングなどの高負荷短時間のトレーニングは筋肥大させ筋出力を高める事が目的です。
小学生のうちから筋出力を高めるトレーニングをする事はケガのリスクを高めるため、Sharari-manは不要と考えております。
親子サイクリングは 例えば
史跡を自転車で巡る
堤防を走り護岸工事を観察する
自転車の構造を知る
など様々な学びと関連付けられ、かつ長時間楽しく有酸素運動が出来ます。
これが私がサイクリングをオススメしている理由です。
小学生の子供からすれば 20km程度のサイクリングは「冒険」という感じがあり「ワクワク感」を得て楽しそうに走行するお子様が多いと感じます。
算数道場でも
Sharari-man氏!子供がサイクリングに行きたがっているからお願い!
と親御様から頼まれるケースもあります。
スポーツはプロ選手を目指さない限り、娯楽+健康維持の手段 というイメージですから、低負荷長時間の運動をSharari-manはオススメしております。
長時間と言っても小学生でしたら30分~1時間で充分でしょう。Musuko氏はサイクリングが大好きなため、5時間でも6時間でも走りますが、そこまでやる必要はないと思います。
筋力トレーニングは スクワット、腕立て伏せなど自重トレーニングであれば、大きな筋肥大は招きません。
※当然ながら条件によりますよ~。
我が家で取り入れている筋力トレーニングとしては スクワット、腕立て伏せ、モモアゲ、プランクなどです。
以下の記事が参考になるかと思います。
食事
食事・・・栄養とエネルギー
適切な栄養の取得は成長に欠かせない要素です。
我が家では栄養機能食品を活用し、不足しがちな栄養素の取得に注力しています。
意外と軽視されている方が多い印象で
朝食は食パンだけ
朝食は菓子パンだけ
などの方もいらっしゃる印象です。
Sharari-manは 学力、心身の成長のためには適切な栄養補給が重要だと考えており、かなり重要視しております。
以下の資料を一通り読み、栄養バランスについて学び、出来る範囲で適切な食事を与えるよう意識しております。
以下のHPなどは小学生向けの内容が抜粋されており、見やすいと思います。
食事・・・繰り返し性
これは根拠の無い個人的な拘りです。
「毎日同じ時間に学習し、運動し、食事をとり、睡眠する」というルーチンが重要だと考えておりまして、特別な理由が無い限り、朝食、昼食、夕食の時間は毎日同じにするよう奥様にお願いしております。
一応、明らかなメリットとして「毎日のカリキュラムを履行しやすい」という点が挙げられますが、食事時間が1~2時間バラついてもトータル学習・運動時間が同じに出来るなら、効果は変わらないような気もします。
睡眠
睡眠・・・時間
睡眠時間については以下の記事を御参照下さい。
我が家の方針が記載されております。
睡眠・・・繰り返し性
食事と同様です。
意識している事の例
漢字・語彙・計算能力は全ての基礎だから、優先順位第一位で習得させる。また継続的に続ける。
答えや解き方を教えるのではなく、考え方(論理的思考方法)を教える。
指導者は喋りすぎず、喋らせる。傾聴する。(自分の意思で考え、言葉を発する事自体が成長の糧になる)
問題の正否ではなく、どこまで理解していて、何が理解出来ていないのかを観察する。
「自分の言葉」で理由を説明してもらう。
難しい問題ではなく、基礎問題を論理的に考え解く事を重視する。
問題を解き正しい解答に辿り着くためには
①計算間違いの無い事
②足し忘れなどのミスが無い事
③数えモレなどのミスが無い事
④論理的に考え解法に辿り着ける事
などが必要です。
問題の正否ではなく
何が原因で間違えたのか?
を観察し、適切な対処法を授ける事が重要です。
よって、「観察・分析する技術」を身に付ける事が指導者にとって肝要です。
声掛けの例
感情的にならず、怒るのではなく、叱る。
出来るだけ少ない言葉で具体的に説明をする。
例)
早くしなさい ⇒ *時*分までに終わるように進めてみよう。
集中しなさい ⇒ 10分間だけ問題の事以外考えずに取り組んでみよう。
良く出来たね ⇒ このAという考え方は良かった。なぜならBだから。
字が綺麗だね ⇒ このハネとトメの部分がとても美しい。
途中式を書く ⇒ 最初と最後だけじゃなく計算の過程も書こう。なぜならAだから。
~しなさい!~しろ! という命令形で指導・指示しない。
命令されて気持ち良く行動出来る人間はいないと考えています。
命令するのではなく、促し、共に学び、共に成長する。
勉強しなさい ⇒ 父さんと一緒に進めてみよう or いつもA君なりに頑張ってるね。少しずつ量を増やしてみよう。
※まずは努力を認めてあげるのが大事です。
脅迫しない
これは気づかないうちに実行している方が多いのではないでしょうか?
~しないと~という悪い事が起きるよ。
例)
勉強しないと、良い大学に行けず、将来困るよ!!
※ちなみに特に困りません。
勉強しないなら中学受験なんてやめなさい!
※親が勉強して欲しそうにしているのに、塾をやめるという判断を子にさせるのは厳し過ぎます。
子の考えや意見を引き出す
例)
Aについて君はどう思う?
AがBだという事にどうやって気付いたの?
Aを勘違いした理由は何だと思う?
どうしたらその勘違いを無くせると思う?
父さんは会社でこんな楽しい事があったよ。Musukoは今日学校でどんな楽しい事があった?
ネガティブな言葉を控える
例)
前に教えたよね? ⇒ 何度でも初めて教えるかのように教える。忘れちゃったら気軽に聞いていいからね^ ^。
このような言い方をすると、恐らく「聞く」事に嫌悪感を持ちます。
今日の勉強やった? ⇒ (進捗を自分で確認して)今日はここまで出来ているね。目標まで一緒に頑張ってみよう。
監視されているような気分になるはずです。仕事で毎日督促の電話がかかってくる事を想像してみて下さい。
6割も間違えてる ⇒ 4割も正解出来ているね。残りはなぜ間違えたかを一緒に分析して、次は満点を目指そう。
上司が成果は認めず、ミスを咎めるだけだと辛くありませんか?
頑張っている事を認める
プリントの束を見せて・・「こんなに沢山良く頑張ったね」
問題集などの正答率推移を見せて・・「正答率がとっても向上している。成長しているよ。」
人間、成長・成果を認められると嬉しいものです。
それが子供ならなおさらです。
比べない
他の子はもっと長い時間勉強しているよ!
⇒ 今日も頑張ったね。焦らず少しずつ勉強時間や運動時間を増やしていけば良いんだよ。
そしたらどんどん成長して、色々な事を覚えてさ、爺さんともっと面白い事にチャレンジしよう。
爺さんは**君と一緒に色んな事をするのがとっても楽しみなんだ。
偏差値で成長を評価しない ⇒ 絶対評価で成長を評価する。
とっても計算速度が上がっているよ。とっても正答率があがっているよ。
沢山言葉を覚えたね。爺さんは**君が色々な言葉を使ってくれるから会話をするのがとっても楽しいよ。
学業成績だけが全てではありません。コミュニケーション能力、道徳の方が社会生活における重要度としては高いはずです。それらの能力も含めて、絶対評価で子の成長を喜んでいる方が親子ともに楽しいはずです。
当たり前で簡単な事ばかりじゃない!
全く参考にならないわ!
そうです。当たり前で簡単に思える事ばかりなのです。
しかしながら、その当たり前で簡単に見える事を継続して続ける事は案外難しく、出来ていない指導者が多いのだと考えております。
また、上にも書きました「観察・分析」する技術が指導者にとって大変重要です。
子供達が喜んでいるのか?、落ち込んでいるのか?、何に困っているのか?、何がしたいのか?、どんな言葉が欲しいのか?
様子を注意深く観察し、適切な対応を取る事が重要です。
ゲームやスポーツに似ているかもしれません。
例えばサッカーだと、相手の様子を見て、どちらにパスを出そうとしているかを予測して守備行動を行います。
それと同じように子供の様子を観察して、感情や行動を察知し、それに対応した最適な行動がとれるように修練を積む事で、指導者は成長出来ると考えています。
あとがき
まだまだ書き足りない事が沢山ありますので、随時加筆修正をしていきます。
次のステップとして、対話形式の指導例の紹介をさせて頂ければと考えております。
教えてあげているのではなく、自身が指導者として成長する良い機会である。
こう考えた方が指導にあたる際のモチベーションも上がりますし、イライラする事も無いのではないかと考えております。
私の場合、新人教育歴が長く、かつ老人ですので、ヘイトスピーチや他人の足を引っ張る行為など、目に余る行為以外はあまり腹が立たなくなっております。
あまり腹を立てず、「子供の指導とはこういうものだ」と考え、子供をしっかり観察し、適切な指導と声掛けを実施すれば、子供達は自ずと成長していくものだと考えております。
是非、指導者として御自身が成長していく過程を楽しんでみて下さい。
きっとその能力は会社や普段の生活で役に立つはずです。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
コメント【コメント非公開、メールでの返信を御希望される方はその旨をご記入下さい】
コメント一覧 (6件)
うーん、今回も大変勉強になる記事でした。お忙しい中、UPしてくださりありがとうございます。
子供の感情を読み取り、適切な指導・声掛けを実施すること。また、学びの行き着く先を提示しすること。成長を見える化すること。指導者はこれらに全力を注ぎ、伴走することが最も大切、もう全力で首肯しました。
簡単に聞こえるこれらの事項を実際に行うことが、如何に難しいか…。毎日家庭学習を続けている身としては痛感しています。Sharari-man様のお声掛け学ばせて頂きたく、楽しみにしています。
子供のモチベーション(=エンジン)を育てねばならないのですよね、だって、子供の人生なのですから。
今後も楽しい家庭学習を志して参ります。そして、子供の学びに伴走できる僅かな期間を、親子の最高の思い出にして参りましょうね。
いつも素晴らしい気付きをありがとうございます。
sem様
Sharari-manで御座います。
いつもコメントありがとう御座います。
世の殆どの親御様は、心の中では
「モチベーションを高めてあげたい」
「怒るのではなく叱りたい」
「親子で楽しく成長したい」
と考えていらっしゃると思いますが、行動に反映させるのは案外難しいものです。
その子にとって一度しかない親子の成長物語。楽しい思い出にしてあげたいですし、自身にとっても楽しい思い出にしたいですよね。
今後ともsem家の「楽しい家庭学習」を拝読させて頂ける事を楽しみにしております。
sem様が毎日一生懸命、子育てに奮闘される様子を見て私も勇気付けられております。
きっと、御息女が中学生、高校生になった時に
「子供の頃、お母さんと一緒に勉強出来た事が楽しかった」
と言ってもらえると思います^ ^
御息女だけでなく、sem様御自身も子育てを通じて大きな成長を遂げられているのではないかと思います。たまには是非、自分の成長を感じ、認め、自分を褒めてあげて下さいね^ ^
そんな「sem家の家庭学習」において、我が家の事例が少しでも参考になれば、大変嬉しく思います。
コメントありがとう御座いました。
ではまた!
Sharari-man様
こんばんは。いつも詳細な記事有難うございます。
学習の項目のデータ化、これはすごいですね。データを取って集計するだけでも多大な労力が必要そうです。
総じてなかなかまねできないことだ、と痛感しています。
・評価→課題、の選択が難しい。課題の理解とともに何をすればよいかの分析理解が必要。
・声掛けも、教えるものが教えてもらう方のことをしっかりと継続してみていることが必要。
・声掛け、課題選択含め何事も、対象を網羅的に把握しておく力が必要。学習にものすごい時間がかかりそう。
などなど。
広く深く、そして責任とモチベーションを持ち続けて、こどものちょっと前をゆっくり走りながら、学習指導を行い続けること、これは楽しんでいなければできないことです。24時間テレビの100kmマラソンの伴走をボランティアで行っているイメージです。
仕事としてはもちろん無理、プライベートでも難しい、結局は教える自分が教わるこどもと一緒になって楽しむ、ことが必要なのがとてもよくわかります。
対話形式編、楽しみです。その中で自分でも真似できそうなものだけでも真似していくことがSharari-man様への恩返しかと思います。是非とも学習させていただきたいです。
またよろしくお願いいたします。
ぞうさん様
Sharari-manで御座います。
いつもコメントありがとう御座います。
データは進捗管理に必要ですので、個別に集計しています。
計算速度、ピタトレ正答率、予習シリーズ正答率など。
フォーマットさえ用意してしまえば、グラフ化するのは意外と短時間で出来ますからオススメです。
記事に5分程度で作成した成果表サンプルをアップロードしてみました。こんな簡単なレベルから始めてみると良いと思います。
・評価→課題、の選択が難しい。課題の理解とともに何をすればよいかの分析理解が必要。
これは難しいです。現在もどうすれば悩み続けている点です。
「観察」と「分析」を適切に行い、「彼の問題点」を見つけ、「適切な課題」を提供するだけのはずですが、「観察」が難易度が高いです。
心の声は聞こえてきませんから、彼が問題を解く様子、普段の会話などから、「彼の問題点」を抽出する必要があります。
算数道場の4時間はほぼ観察に費やしている感じです。授業形態の指導は殆どせず、「観察」に時間を費やしています。
・声掛けも、教えるものが教えてもらう方のことをしっかりと継続してみていることが必要。
声掛けは本当に「観察」が重要ですが、私の場合は個別に性格、喜ぶポイント、嫌がるポイント、などいくつかの項目に分けてリスト化しています。
ちょっと人体実験(治験)的な進め方をしています。
社員教育に使用している監視項目を流用しています(会社の許可有り)
・声掛け、課題選択含め何事も、対象を網羅的に把握しておく力が必要。学習にものすごい時間がかかりそう。
教材・カリキュラムは殆ど決まっているため、「観察」「分析」「課題の提供」に殆どの時間を割いている格好です。
エンジニアとして、仮説検証はモチベーションが上がる業務です。「あーでもない、こーでもない」とブツブツ言いながら楽しく進めておりますよ(笑)
結局のところ、学び成長していくのは子供達ですから、モチベーション管理が最も大事なのは自明です。成績・進捗などはあまり気にせず、「モチベーション」を向上させる事だけ に注力すれば楽しく家庭学習出来ると考えております。
これが意外と難しいのでしょうね。世の教育ブログを見ていると、成績に一喜一憂しているだけの方が多いように思います。
■対話編
ちょっと書いてみたのですが、全然伝わらない感じなのです(笑)
「子供達の喜怒哀楽を感じとり、指導者は行動を選択する」
子供によって喜怒哀楽の表現は異なりますし、本当は嬉しいのに嫌なフリをする子もおります。
このあたりの「観察力」を上手く表現するのが難しいですね・・・。
もう少しお待ち頂けると嬉しく思います。
我が家の学習事例がぞうさん様の参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
Sharari-man様
大変参考になる記述、いつもありがとうございます。
観察、分析が何よりも重要、という点についてお伺いしたいことがあります。
対話形式をお願いした理由とも重なるのですが、
こども(総じて人)のどこをどのように観察して何をどのように分析しているのか?
本質的な難題で、人が自然にコミュニケーションとして自然に行っていることをあえて『言語化』していただけませんか、というものです。可能でしたらお願いいたします。
これに関してちょっと考えたことがあります。
私は人の行動、心理などを分析するよりどころの一つは、視線の動き、と考えています。(当たり前かもしれません)このことを考えていたら、
相手の視線を立体的な方向、強さ、色合いなどでベクトル化する→それを微分することで相手の心理を感じる
ようなイメージが出てきました。いかがでしょうか。こんな研究があれば教えていただきたいです。また、ひとの心理を数学化する→ロボット、AIのさらなる進歩となる、ような気もします。ひとも本質的には物質なのですから、数学化は可能だとも思います。
忌憚のないご意見、お願いしたいです。
お願いばかりで申し訳ありません。こういった抽象的なことを問える場があって、私はとてもうれしいです。今後ともよろしくお願いいたします。
ぞうさん様
こんばんは。Sharari-manで御座います。
回答させて頂きます。
本コメントは対比としてプロット無し、一気に書き上げ方式です。
スピーディなのが特徴です。
中々全ての項目をお伝えするのは難しいため、一部のみ抜粋してお伝え致します。
【こども(総じて人)のどこをどのように観察して何をどのように分析しているのか?】
■声
質問した際の返答の言葉、抑揚
質問の内容を理解した上で返答しているかどうか?
「・・・うん」
間があり、小さい声 ⇒ 怪しい。自信が無い。ウソをついている。
「うーん。分かった」
ちょっと理解が怪しい。自信が無い。
「バッチリだよ!!」
大きな声ではっきりとバッチリ!!と言って、全く理解していない子はほぼいない。
「うん。うん。うん。」
上の空。質問を聞いていない、理解していない。
■体の動き
同じ動作を繰り返す。頭がユラユラ動いている。
緊張している or 困っている or 悩んでいる
足がプラプラしている
集中しきれていない or 楽しんでいる
■表情
子供は素直なので顔に感情が出やすいです。
喜怒哀楽の殆どは表情を観察していれば概ね読み取れます。
注意点は子によって表情が異なる点です。
だから普段から
A君の嬉しそうな表情、B君の嬉しそうな表情
をチェック・メモをしてストックしておきます。
この点はサイクリングや課外学習が役に立ちます。子供達の様々な表情を観察出来るからです。
ぞうさん様提唱の【視線】も感情を読み取るのに重要です。
集中しているか?話を聞いているか?理解しているか? 視線の動きを観察すればある程度推定出来ると考えております。
しかしながら、この【視線】も個人差があります。
「この子どこ観てるんだ(笑)」と思い「話を聞いてなさそうだな」と感じる【視線の動き】でも、しっかりと話を聞けているお子様もいます。
よって、お子様毎に「この子がこういう表情、視線の動き」だったら、きっと「集中している状態」というように、分析しメモしています。
「何だか人体実験みたいで冷たい」と思われるでしょうか?
自分の子だけなら良いのですが、複数のお子様を相手にしていると
「この子の特性はどうだったかな?」
となってしまい、中々適切な対応が難しくなります。
例)A君の分析
■表情の特徴
嬉しいと口角が上がる、頬が緩む、目が細くなる、ユラユラしない
イライラしていると、口をつむる、鼻息が荒い、目が泳ぐ
嫌な事があると、唇をかむ、頬を膨らませて遊ぶ
■声の特徴
集中していると返事の声が小さい
「うん」と返事をする時は理解が怪しい。
理解していると「~だよね!」と自分から饒舌に説明してくれる。
楽しい時は声が大きい。
嫌な事があったり、イライラしている時は声のトーンが露骨に暗い。
■動きの特徴
集中している時は全然動きが無い。
逆に集中していない時は手でトントンと机を叩く
とある道場生の一例ですが、こんな感じで分析をしています。
親御様と共有して、モチベーションコントロールに役立てて頂いております。
【感情に関する研究例】
感性アナライザなどは今年多少話題になりました。
https://type.jp/et/feature/21623/
まだまだ研究途上といったところですね。
視線の動きに関する研究例は存じ上げませんが、面白そうですのでまた、調べてみますね。
軽く論文データベースで調査したところ、以下の論文が見つかりました。
「視線と口唇の相互作用によるメンタルヘルスの可視化と意味づけ」
「社交不安における自己注目と他者注目を脳領域と視線情報から可視化する」
この領域の研究は人権の観点から定量評価が難しいですよね。
※医学全般かもしれませんが。
定性評価だけですと、信頼性向上、再現性向上が難しいの課題ですね。
【ひとの心理を数学化】
将来的には可能になるのではないでしょうか。
人間を動画で撮影し、その動画を基に【将棋の評価値】のように、表情・動き・声などを数値で評価する。その評価値に基づき喜怒哀楽の感情を判断する。
このような事が出来るようになれば、教育に役立てられるように思いますが、人権の問題から「教師有り学習」が難しそうです。
答え合わせが出来ないため、「教師無し学習」も中々難しいように思いますね。
よって、将来的には可能になると思いますが、この領域はもう少し時間がかかりそうです。
私は老い先短い身ですから、このような面白い世界を見れ無さそうなのが残念です。
■観察点のまとめ
声・表情・動きなどから感情を読み取る。
個別に分析したメモを残している。
課外学習やサイクリングは分析機会として役立っている。
親御様とも共有し、モチベーション向上に役立てている。
プロット無しで行き当たりばったりで書くとこんな感じですね。
あちこち話が飛びます。
口頭での質疑応答の場合はスピード感が重要ですから、行き当たりばったりで回答する事も多いです。
御参考になりましたら!
ではまた!