さて、表題の件です。
以下の資料が良くまとまっているでしょうか。
小学生の場合
推奨睡眠時間:9〜11時間
許容限界:7時間
不適切:7時間未満
となっております。
睡眠時間と学力の相関については、上海の小学生を対象とした試験を根拠として
「睡眠時間が9時間未満のお子様は学業成績低下のリスクが高い」
という主張がなされております。
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根拠元の資料を拝見しました。
以下引用です。
以下リンクのHPより引用
【引用開始】
School performance.
The teacher school achievement form (TSAF) was used to evaluate children’s school performance by their responsible teacher. TSAF was developed based on literature review [31]–[33], qualitative research, pilot studies, and reliability assessment. The final version of the questionnaire was conceptually grouped into 4 subscales: (1) attention and concentration (2 items); (2) interest and motivation (4 items); (3) academic achievement (5 items); and (4) school relationship (2 items). Each response was ranged by a five-point Likert scale: 1 for “Excellent”, 2 for “good”, 3 for “medium”, 4 for “not poor”, and 5 for “poor”. Upon the scoring system, the higher the score was, the more impaired the children’s school performance was.
(1) Subscale of attention and concentration: To assess the degree of paying attention to and focusing concentration on study in class or during doing homework.
(2) Subscale of interest and motivation: Four items were used to evaluate children’s interest and motivation toward study. For example, Can he/she do his/her homework on his/her own accord? Can he/she prepare lessons before class on his/her own accord? Do he/sh have learning strategy to promote his/her learning achievement? and Can he/sh take the initiative to overcome during learning?
(3) Subscale of academic achievement: This part included items with regard to achievement in listening and speaking, reading, writing, mathematical calculating, and logical analysis.
(4) Subscale of school relationship: Social relationship in school was investigated by two items: Can he/she do good job in teamwork? Can he/she get along well with peers and teachers?
The psychometric properties of the TSAF was found to be quite good (Cronbach’s α for the internal consistency is 0.83 for the overall questionnaire and ranges from 0.62 to 0.86 for subscales; intraclass correlation coefficients for the test–retest reliability is 0.85 for the overall questionnaire and ranges from 0.64 to 0.88 for subscales).
【引用終わり】
さて、如何でしょう。
かなり定性的なアンケート内容に基づいて「睡眠時間と学力には正の相関がある」と結論付けられている事が分かります。
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そもそも、このアンケート結果と学力に相関があるのか?
疑問が残る内容だとSharari-manは考えます。
その他の論文に付きましても、多くが定性的なアンケートに基づくものであります。
人権の問題があり、定量的な評価は難しいカテゴリーだとは思いますが、このような定性的かつ結論が懐疑的な論文が多い為、Sharari-manはあまり信用しておりません。
Sharari-manは定量評価の方が好きですから、息子について定量評価を多めで一部定性評価を実施し、睡眠時間が適切/不適切の判断を実施しております。
前提条件は以下の通りです。
Sharari-man:日本人の平均よりやや身長が低く瘦せ型
Okusama:日本人の平均よりやや身長が高く痩せ型
二人の両親も同様の傾向です。
このような遺伝的特性を踏まえた監視項目は以下の通りです。
■身長体重
3ヶ月毎に家で測定し記録。
目標:年齢平均よりやや上である事。
■学力、言語能力
学校のカラーテスト、全統小、大手塾模試で計測
偏差値による相対評価
目標:偏差値50以上
■昼間の眠気
定期的なMusukoへのアンケート調査
目標:学校で眠気を感じない事
■体調
定期的なMusukoへのアンケート調査
運動時に観察
目標:筋力・運動能力が十分である事。
例)体力テスト結果など
■メンタル
定期的なMusukoへのアンケート調査
普段の生活観察
目標:忍耐力があり、極端な感情の起伏が無い事
さて、我が家の具体的な評価結果は以下の通りです。基準値は以下の記事より引用しております。
![](https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2023/05/89c993ab47a17d69c2d5e740b2cc9680.jpg)
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■小学5年生9月現在のMusuko氏の状態
睡眠時間は7時間30分~8時間30分の間で 平均値は 8時間
就寝時間は午後10時~10時30分の間で 起床時間は6時~6時30分
10時に床に入り、10時15分就寝
6時15分に起床
というパターンが最も多い。
■身長体重
身長151cm(平均139.3cm)
体重40.2kg(平均35.1kg)
体脂肪率13~16%
筋肉質、骨格ガッチリしている
以上の事から問題無く成長出来ている。
■学力、言語能力
学校のカラーテスト:全教科90~100点
全統小:偏差値70以上
大手塾模試:偏差値65以上
以上の事から問題無く成長出来ている。
■昼間の眠気
特に眠気を感じる事は無い。(Musuko氏定期アンケート)
毎日決まった時間に起床し、朝食を食べ、朝学習が出来ている。
以上の事から日中眠気を感じているとは言えない。
■体調
特に学校で疲れを感じる事は無い。(Musuko氏定期アンケート)
体力テストは殆ど全ての項目で平均以上(特別高くもない)
サイクリングで80km連続運動可能。
ジョギングで5km程度の連続運動可能。
以上の事から体調・体力面の問題は無く、身体的に成長出来ている。
■メンタル
特にイライラしたりしない。
学校・道場がとても楽しく、友達や両親が大好き(Musuko氏定期アンケート)
突然暴れたり、怒り出したりする事は無い。
集中力がやや欠ける面もあるが、極端に低い事は無い。
以上の事からメンタルの問題は無い。
以上の監視項目全てにおいて成長不足を示唆する結果は観られなかったため、睡眠時間に問題は無いと判断しております
このように Sharari-manの場合は
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睡眠学会が言っているから 10時間は寝ないと
という風には考えず
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この論文の主張している内容の根拠に納得出来ない。
睡眠は心身の成長に関わりが深いはずだから、監視項目を決めて私が独自に評価しよう。
このような考え方で進めるようにしております。
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本当にそうか!!??
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自分で考えて確かめてみよう!!!!
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いわゆるクリティカルシンキングと呼ばれている手法です。
あまり一般論、定説を鵜呑みにする事はせず、可能な範囲で自分で調べ確認する事を重視しています。
このように定量的なデータを集めておけば、身長体重・体調 に問題が無ければ 「栄養面も問題無いだろう」という判断も出来ます。
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9時間寝る、10時間寝る という事がイシューではなく、心身、学力が適当な成長を遂げている事がイシューです。
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上に挙げたような監視項目は監視に必要な工数も少なく、どの御家庭でも簡単に実施出来ると思いますので、是非お子様のデータを取得してみて下さい。
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このように自分でデータを取得し、定量評価・定性評価に基づき判断するというのは、人生のあらゆるところで活かせる能力だと思いますので、是非取り組んでみて下さい。
あとがき
さて、成長期のお子様は少し特殊な事例で、ある一定の睡眠時間は必要かもしれません。
大人になれば睡眠時間はある程度コントロール可能だと Sharari-manは考えております。
私の年代のエンジニアは
■徹夜で開発が当たり前
■1日4時間睡眠が当たり前
みたいな時代でもありましたから、4時間/日の睡眠時間で毎日開発に取組む ショートスリーパー型エンジニアが沢山おりました。
ショートスリーパーは後天的になる事は出来ない といった定説がありますが、Sharari-manは懐疑的です。
エンジニアとして働く同僚で 多数の後天的ショートスリーパーがおりましたし、それによって極端に仕事の効率が低下したようにも思えません。
ショートスリーパーとして長期間活動する事で 体が適応し 短時間で効率的に回復出来るよう深い眠りに入るなどの進化を遂げているのではないかな~と考えております。
実際私も大学生の頃にショートスリーパーになり、以降はずっとショートスリーパーです。
4時間/日 寝れば 次の日にはすっきりしておりますし、体調不良もありません。
爺さんと呼ばれる年齢ですが、健康診断で再診になる事も殆どありませんし、殆どの値が正常値です。
ショートスリープを推奨する訳では御座いませんが、単純にこのようなブログ執筆や子供達のカリキュラム管理、自身のための学習 に時間を使えるので大変重宝しているのは事実です。
推奨はしませんが、御興味のある方は少しずつ睡眠時間を削る訓練をしてみても面白いのかなと考えています。
当然ながら体調を崩しては意味がありませんので、体調管理をしながら少しずつですが。
8時間⇒7時間 になるだけでも年間365時間 時間を稼げますから、中々有意義です。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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