2023.12.18 目的(楽しかった思い出を作る事)を追加
さて、表題の件です。
我が家の場合は明確です。
【社会貢献をしながら面白可笑しく生きて行くための能力】を身に付けさせるために指導しています。
もう少し具体的に言えば、例えば以下のような能力です。
- 専門分野(工学・理学・医学・法学・経営学など)の知見
- 論理的思考力
- 継続的に努力出来る力
- コミュニケーション能力
- 道徳感
過去記事と重複する部分もありますが、個別に簡単に解説してみます。
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専門分野の知見
数学、物理学、機械工学を中心に指導しています。
数学、物理については大学受験で得点を取るためという形ではなく、真理を追究する方向と実用的な方向の両面で指導しています。
【受験範囲】に縛られると高校範囲以降の学問に取組む機会を損失します。
【受験範囲】に縛られない自由な学びを与えたいと考え、Sharari-manが指導出来る範囲で指導をしています。
物理・機械工学はまだ良いのですが、大学数学範囲に入りますとSharari-manも怪しい部分がありますから、親子で共に学びながら進めているというのが実情です。
論理的思考力
論理的思考能力の定義としては以下のようです。
これは諸説ありますから一例としてお考え下さい。
【論理的思考能力】
論理的思考力とは、網羅的に論点を整理して考える力の事。
例えば「AだからBである」「Aである。なぜならBだから」「AとCの条件を満たすからCである」
というように様々な条件・因果関係を能動的に分析し、そこから仮説検証を行い、自分なりの解答を導き出す能力
と言えると考えます。
このような能力を身に付けるためには、数学、機械工学の学習が最適です。
機械設計を通じてトライアンドエラーを繰り返す過程はまさに上述した能力を鍛えるトレーニングとなっています。
数学においては大学二次試験に見られるような論証も論理的思考能力を養うためのトレーニングとして最適です。
論証は論理を構築して誰が読んでも誤りの無い説明をする作業ですから、まさに論理的思考力を鍛えるトレーニングと言えます。
以下の記事に示しておりますが、クリティカルシンキングなども良いトレーニングとなるでしょう。
継続的に努力出来る力
努力の定義は以下のようです。
【楽しい家庭学習】のコンセプトにも繋がる話ではありますが、継続的に学び続けるためには、「苦しい、苦しい」と思っていては中々難しいと考えています。
楽しい、面白い、もっと学びたい。モチベーションを向上させ、自発的に学び続ける力。
こういうものを身に付けさせたいと考えております。
大学に入学したら
社会人になったら
管理職になったら
ぴたっと努力をやめてしまう方が大勢いらっしゃいます。
若手エンジニアでモチベーションを失ってしまい、努力をやめてしまった方とお会いすると・・・・
もっと成長出来るはずだし、もっと楽しい事が出来るはずなのに勿体ない。。。。
もっと学びの楽しさを教えてくれる人はいなかったのかなぁ・・・
今からでも遅くない。
Sharari-manと一緒に楽しく学びましょう!
このように接して、一緒に学びを深める事を楽しんでいます。
当然ながら、全員がSharari-manと一緒に学んでくれる訳ではありません。
なんで私がそんな事しなくちゃいけないのよ!
適当に仕事して、適当に遊んで生きていたいのよ!
このような方も大勢いらっしゃるのですが、Sharari-manが諦める理由にはなりませんので、少しでも賛同してくれる方がいらっしゃる限り、【一緒に学びましょう活動】を続けていくつもりです。
具体的には若手~ベテラン向けに無償でエンジニア道場を開講しております。
ちなみに有償の技術講演会も開いております。
コミュニケーション能力
定義が難しいですが、Sharari-manが考える【コミュニケーション能力が高い状態】は以下のようです。
- 相手を不快にさせない
後述の道徳観と繋がりますが、礼節を重んじ、謙虚である事。 - 論理的に発言出来る事
CREC法などに基づいて、相手に分かり易く意思を伝えられる事。説明出来る事。 - 傾聴出来る事
相手の感情を察し、会話の内容を理解し、適切な返答が出来る能力。
※会話では10割理解は不可能ですから、5割程度が理解出来れば良いと思います。 - 聞く・話すのバランスが良い事
会話においては 聞く・話すのバランスを相手によって変える必要があります。
聞く:話す=4:6が最適の場合もあれば、1:9が最適の場合もあります。
相手の様子を伺いつつ、能動的にバランス調整する能力が重要になります。 - 表情、視線、しぐさのコントロールが出来る
喜怒哀楽をどれほど表情や視線に出すかのコントロールですね。
例えば表情に不快感を出して良い場合と出してはならない場合があります。
場の状況を観察・分析し適宜判断する能力が必要になります。
完全に表情を殺しては不自然ですから、やはり適切にコントロールする事が重要です。
コミュニケーション能力は大変習得が難しい事 が明確ですね。
かなり多くの能力が複雑に絡み合ったものだからです。
こつこつ親子で論理的な会話を繰り返すのが効果的だと考えております。
家庭学習を通じてコミュニケーション能力を養う、というのは良い選択ではないでしょうか。
道徳観
道徳観は以下の記事に詳しく記載しております。
楽しかった思い出を作る事
とても大事な事をもらしてしまいました(笑)
【楽しかった思い出を作る事】
これはSharari-manにとって非常に重要です。
Musukoと楽しく学んだ思い出はこのチャンスを逃すと二度と得る事が出来ません。
恐らく一度きりですからね。
中学生、高校生になれば私の手を離れるでしょう。
こんなに沢山の事を共に一生懸命学べるのは小~中学生くらいまでかなと思います。
【身に付けさせたい能力】とは少し異なるように思えるかもしれませんが、【親子で楽しく学んだ思い出】が将来Musukoの背中を押してくれる事もあると思うのです。そういう意味では【能力】と言えるのではないでしょうか。
Musukoが私の目の届かない場所に行ってしまっても、楽しかった思い出が私の代わりにMusukoの背中を押してくれるのではないかと思うのです。
私が亡くなってもMusukoや算数道場生の背中を押してくれるんじゃないかと思うのです。
そう信じて、楽しい思い出作りに励みたいと考えております。
皆様の家庭学習の目的は何でしょうか?
さて、如何でしょうか?
皆様の目的は何でしょうか?
それぞれ家庭の事情があり、目的も異なると思います。
今までの自分の社会経験を踏まえて、子供に身に付けさせておきたい能力って何だろうな?
このように考え、それを身に付けさせるための指導をしていけば良いのではないかと考えております。
算数、数学、理科、社会などを学ぶのは、殆どの場合、何か目的を達成するための手段のはずです。
例外としては学術の研究者です。
歴史を知る事で外国人とのコミュニケーションを円滑にする。
数学で学んだ論理的思考力を活かしてマーケティングをする。
理科で学んだ物理法則に関する知見を活かして、社会に役立つ製品の開発・設計をする。
理科で学んだ生物学・医学を活かして、医療で社会に貢献する。
【受験】に拘り過ぎると学びの範囲が狭くなりますから、極度に【受験合格】に拘らず、楽しくシームレスで学ぶ事をオススメしております。
例えばシームレスで高校数学・大学数学まで学んでおれば、受験算数の理解も早くなりますから、【受験】にとって無駄にはなりません。
高校数学・大学数学を学びながら、受験算数をやっていると
「あの定理をモチーフにしているんだなぁ」
なんて事が考えられて楽しいですよ。
子供達を成長させるためにあるはずの【学校】
その【学校】に入るための【受験】が子供達の学びのストッパーになってしまっている部分もあるように思います。
【受験】に合格するために【狭い範囲の深掘り】をする事になるからです。
もう少し教育システムを改善出来ないものかなぁ と考えておりますが、Sharari-manも中々良いアイデアが無いというのが苦しいところです。
さて、皆様の家庭学習の目的は何でしょうか?
コメントを頂けましたら、参考になりますから大変嬉しく思います。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
コメント【コメント非公開、メールでの返信を御希望される方はその旨をご記入下さい】
コメント一覧 (4件)
尊敬するsharari-man様の問いかけに、今一度私自身も「家庭学習の目的」を考えました。…が、本記事でsharari-man様が私の考えたことを大変的確に言語化してくださっていたため完全に同意してしまい、これ以上の言葉が出て参りませんでした!笑
私自身は、浅慮のために学び損ねてきた事柄の大きさ・深さと、
音もなく消えていた未来の選択肢に気付き、絶望し、深く悔いた経験があります。
子供たちには、人生の早い段階で、社会を知り、自らの進む道を真剣に考えられる賢さを培い、またそんな機会を与えねばならぬと、この一心で家庭学習を継続している次第です。
改めて目的を見つめ直す機会を頂き、ありがとうございます。
これからも子供たちと共に学び、「楽しい家庭学習」を続けて参りたいと懐います。
sem様
こんばんは。Sharari-manで御座います。
何をおっしゃいますやら。こちらこそsem様を尊敬しております。
sem様のブログをいつも興味深く拝読し、参考にさせて頂いております。
幼いお子様の子育てをしながら、【楽しい家庭学習】を実践されている様子を拝見すると、大変勇気付けられます。
sem様のお子様はきっと「楽しかった家庭学習の思い出」を得られているのではないかと思います。
きっと、その思い出が将来お子様の背中を押してくれると思います。
sem様のお子様が社会で活躍する日がとても楽しみですね。
元気に笑顔で。
いつも温かいコメントありがとう御座います。
今後とも宜しくお願い致します。
ではまた!
他者の前では緊張した状態になる娘が、小学校生活を不安なく過ごせる為に、また少しでも自信を持って行動できるようにと家庭学習をしております。
家でできることが10だとすると、外では7くらいになってしまうタイプです。もちろん外の方が本来の実力なんだと感じております。そこで、7割に能力が下がることを前提に、先取り学習を始めてみました。
なので目的は過ごしやすい環境作りといった感じです。
その結果としてコツコツ積み上げる、先取り学習が想定以上に進むといった嬉しい副産物がありました。
あとは試行錯誤が苦手な為、算数はもってこいの科目でした。ここはさらーりさんの論理的思考力の部分とにています。
それとさらーりさんのブログを通じて、私自身が子どもへの向き合い方に大きな影響を受け、今があると思っております。
ありがとうございます。
しん様
こんばんはSharari-manで御座います。
いつも温かいコメントありがとう御座います。
【お子様に自信を持って行動してもらうため】
非常に素晴らしい目的だと思います。
学習を通じて得た能力があるからこそ、自信を持って行動出来た。
このような成功体験を得る事も大変重要ですね。
「自分に自信が無い」という点においてはMusukoも同様です。
謙虚というか、自分を過小評価してしまう癖があります。
もう少し自信を持たせてやりたいのですが、中々難しいところですね。
しん様のお考えを聞けて大変参考になりました。
今後の指導に活かせるよう努力致します。
この度はお忙しい中コメントを頂戴し、まことにありがとう御座いました。
ではまた!