さて、本記事は予習シリーズ算数に関するレビュー記事です。
中学受験では定番の 予習シリーズ算数 5年上 最難関問題集です。
表紙
目次
各回の構成など
出版社
問題集概要
- 発行社 四谷大塚
- 145ページ(問題は80ページ)
- 税込み 1760円
- テーマ毎に20回分の問題が用意されている問題集。
各テーマ毎に
応用問題Aと応用問題Bがそれぞれ大問2題程度用意されている。
5、10、15、20回はそれぞれ1〜4、6〜9、10〜14、16 〜19の総合復習問題。各テーマ毎に大問2題ずつ程度。
よってテーマ数としては16テーマ。
問題数は大問数で 4×16 + 8×4 = 96問程度です。
中堅~難関中学の過去問中心の問題集です。
難易度
全ての問題が公立小学校の問題と比べて、非常に難易度が高い。
一般的な公立小学校の5年生は手も足も出ないレベルです。
難関中学を目指し、中学受験塾で学習を積んでいる、あるいは家庭学習に取組んでいる5年生トップ層向けの問題集です。
応用A問題
トップクラス問題集4年のトップクラスと同じレベルの問題。
自由自在問題集の発展と同じレベルの問題。
プラスワン問題集よりやや難しい。
応用B問題
- トップクラス問題集4年のトップクラスと同じかやや難しい。
- 自由自在問題集の発展【難問】と同じかやや難しい。
- プラスワン問題集よりやや難しい。
最近の難関中学の傾向なのか、他の問題集に比べて問題文が長い。
文章を読んで条件整理する能力を問われるため、難しいと感じるお子様が多いと予想します。
しかしながら、他の問題集と比べて問われている内容の難易度差はそれほど大きくない。
良い点
- 解答が非常に丁寧で分かり易くお子様1人でも学びやすい。
- 予習シリーズ本編を買わなくても、良質な問題集として機能する。
- 近年の出題傾向に合わせてまとめられており、受験対策用の教材として優れている。
悪い点
- 問題数がやや少ない。特に図形が少ない。
これは演習問題集などの副教材と併用する前提なので仕方ない点でもあります。
基本問題は別冊の予習シリーズ本編と演習問題集で学習するコンセプトです。
よって本問題集だけでは基本的な解法を学ぶ事は出来ません。 - 解答が一体型です。別冊なら尚良かった。
本問題集を難問演習用の問題集と考えれば非常にコスパが良い。
この問題数と丁寧な解説付きで1760円ならば安いと思う。
ただし、本編 + 演習問題集 + 本問題集 の3冊セットで買うと5000円を超えるため、やや高く感じるかもしれません。
出題範囲と網羅性
四谷大塚で5年夏までに習う範囲
5年下まで進めると、中学受験範囲はほぼ網羅されます。
しかし、本問題集単体では中学受験範囲に対する網羅性は低いです。
予習シリーズは5年上下で学んだ内容を6年上下で復習、応用学習するというコンセプトです。
よって6年上下まで進める前提であれば網羅性は非常に高いです。
中堅中学までならば5年上下を完璧にする事で概ね対応可能だと思います。
地方の中学受験では本問題集は完全にオーバースペックです。
推奨時期
- 予習シリーズ5年の演習問題が終わった後。
- 自由自在問題集の発展まで学習した後。
- トップクラス問題集4年のトップクラスまで学習した後。
我が家の場合は
- ピタトレ中学3年まで終わらせる
- トップクラス4年を終わらせる
- 自由自在問題集
- 本問題集
というルートで進めました。
詳細につきましてはこちらの記事を御参照下さい。
進め方(参考)
愚直に第一回から順番に全ての問題を解きます。
2周目も全問題を解きます。
3周目は間違えた問題のみ解きます。
4周目以降は間違えた問題のみ解き、全問正解するまで反復学習をして終了。
算数、数学は演習量が大事です。
とにかく演習を積み、問題の解き方、条件整理の仕方を身に付けます。
大量演習をしているうちに解法を暗記していきます。
そして、何となく解けるルートが見えるようになります。
数学の学習と同じですね。
予備校の先生の授業を聞いたら大学二次試験が解けるようになるかと言えばなりません。
自分で手を動かして、解答に辿り着いた経験が必要だと考えます。
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我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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