さて本記事は我が家の国語学習の取組について御紹介する記事です。
Sharari-manは完全な理系人間ですから、国語について語るのは如何なものかと思いました。
しかしながら、だからこそ参考にして頂ける部分があるのではないかと思い本記事を執筆してみます。
文系の方からすると「素人がまたおかしな事を言っているなぁ!」と思われる部分が多いと思います。
素人の戯言と思って聞き流して頂けましたら幸いです。
国語の能力を高め、テストで点をとるためには
文章の論理構造を理解する
事が最も大事だと考えています。
先に主張をまとめておくと以下のようです。
漢字・語彙・文法・論理を学び正しく文章を読み解く力を養う。
正しく文章を読む事が出来れば、論理構造を理解、要約する事が可能になり、自ずと読解問題は解ける。
正しく文章を読む力を身に付けるためには漢字・語彙・文法・論理の基礎トレーニングが最も重要である。
読解問題を解くという作業は実践トレーニングであるから、基礎練習は反復して続ける必要がある。
以上の内容が Sharari-man の主張です。
論理構造を理解するためには例えば以下のような能力が必要です。
漢字
漢字が読めなければ文章が理解出来ません。
よって漢字は最も大事でかつ基本的な能力と言えます。
我が家の漢字学習については以下の記事が詳しいです。
語彙
言葉の意味が分からなければ文章が理解出来ません。
こちらも漢字学習と同様に重要単元です。
うちの子、国語が苦手なんです・・・・
というお子様の場合、漢字と語彙の習熟が未熟な場合が殆どです。
そもそも文章を正しく読めていないから解けない という事です。
基礎文法(論理構造)
日本語のネイティブスピーカーである日本人は文法を学ばなくても何となく意味を理解する事が出来ます。
しかし、会話ではなく文章を読む場合においては、助詞や助動詞などの意味を正しく捉えなければ内容を理解出来ません。
文法に関しては我が家と算数道場では以下の教材を反復学習しています。
以下の2冊は両方とも10周以上は取り組んでいます。
ふくしま式は小学生が文章の論理構造を学ぶために最適な教材だと思います。
10周と言っても簡単ですからすぐに終わります。
「答えを覚えるから意味が無いのでは?」と思われるかもしれません。
Sharai-man の主張は
「答えを覚えるくらい反復学習する方が良い」
ふくしま式は本当にオススメ出来る良書だと思います。
■ふくしま式のオススメポイント
読解問題を解く訓練ではなく、論理構造を理解する訓練が出来る事
例文が秀逸で良く工夫されており、子供でも理解しやすい事
短時間で学習出来るため、反復学習に適している事。
論理構造を理解する というコンセプトだと思いますが、これがとても大事です。
読解問題を解き続けるよりも、本問題集を繰り返し反復学習した方が長期的に見れば国語力が向上すると考えています。
また、これ以外にも予習シリーズ5年上下の文法部分だけを反復学習しています。名詞、動詞、助動詞、助詞などの基本的な文法を学ぶのに適しています。
予習シリーズの文法部分は以下のような構成です。
以下は予習シリーズ5年上のサンプル画像です。
国語は算数と異なり、問題演習を積むよりも漢字・語彙・文法の学習に注力した方が良いと考えています。
なぜなら、正しく文章を読み、論理構造を見抜く力を付ける事で、結果として得点力が向上するからです。
読解問題は 「正しく文章を読み、論理構造を理解出来ているか?」を試す試験であるはずですから、そのための訓練を重視すべきだという主張です。
サッカーで言えば
ふくしま式 ⇒ ドリブル・トラップ・パス・シュートの練習
読解問題 ⇒ 試合での実践練習
このようなイメージです。基礎であるトラップ・パス・シュートの練習が疎かでは試合で活躍する事は出来ません。
よって読解問題を何度も解くのではなく、漢字・語彙・文法問題のみをしつこく反復学習しています。
文法問題に関しては特に予習シリーズ5年の上下巻に記載されている基礎文法が重要だと考えています。
文法の問題例としては以下のようです。
例)
①犯人は男らしい(推定の助動詞)
②彼の態度は男らしい(接尾語)
文脈から推定なのか?接尾語なのか?を判断する必要があります。基礎文法を学ぶ目的はこれらを正しく判断する力を養う事が目的です。
学習初期のお子様は正しく判断出来ない事が多いと思います。
正しい判断が出来ていないから、文章を正しく理解出来ず、問題が解けないというロジックです。
文法についてはこちらもオススメです。
文法を集中的に学べるという点では予習シリーズより優れていると思います。
このレベルの文法基礎が出来ていないお子様は本当に多いと思います。
中高生でも出来ていないお子様が多いのではないでしょうか?
高校に入ると国文法には殆ど触れられなくなります。
必ず!しっかりと小学~中学 で身に付ける事を推奨致します。
読書について
上記の内容を学びつつ、道場では大量の読書に取り組んでいます。
読書は以下のような学習効果が得られると考えております。
- 漢字、語彙の復習が出来る事
- 読みながら正しい日本語の使い方を覚えられる事
- 読む速度が向上する事
- 論理構造を見抜く力が向上する事
特に児童向けは勧善懲悪のストーリーが多く論理が分かりやすいと思います。
例えば推理小説などは論理構造を見抜く力を付けるのに最適だと思います。
得点テクニック
得点テクニックは消去法と記述問題の語尾ルール程度しか指導をしておりません。
語尾ルールは例えば
なぜ? と問われれば語尾は〜だから
理由は? と問われれば語尾は〜事が理由です
などが挙げられます。
国語学習に関するSharari-manの主張
冒頭でも述べたように
文章の論理構造の理解
が出来ていれば、自ずと国語の問題は解けるようになると考えております。
読解力の到達目標は
文章を読んで、要約が出来るようになる事
だと考えています。
例)
色々と書いてあるけれど、結局のところ筆者の主張は、
AはBという理由からCである
という事だよね。
このように飾り言葉を排除して要約が出来れば設問の解答は自ずと導かれるはずです。
私は感覚的に国語の問題が解けるタイプであり、国語の指導をするのは難しいと考えておりました。
しかし、国語の問題を解きながら自己分析したところ、無意識に要約をしながら読んでいる事に気が付きました。
実は感覚で解いているのではなく、要約しながら読んでいるから、答えが分かるのだと思い至りました。
これが出来れば子供達も国語の問題が解けるであろうと考え、その能力を身に付けるための指導をしております。
何だか感覚的に解いているように自分でも思っていたのですが、段落ごとに要約しながら読んでいたようです。
恐らくですが、子供の時に大好きだった 推理小説 で繰り返し犯人を推察する事で身に付いたスキルだと思われます。
かなり細かく読み、条件整理をしなければ犯人が分からないからです。
まとめ
国語の学習で大事な事は以下の内容だと考えております。
- 漢字
- 語彙
- 基礎文法
- 論理構造(同値、対比、因果など)
- 読書
- 記述練習(作文など)
①~④をマスターした上で⑤の読書に取り組む事で、読書を楽しみながら、①~④を復習する事が出来ます。
⑥は①~⑤とはやや異なる能力です。
自分で文章を作る練習をする必要があります。
しかし①~⑤と全く関連性が無いというわけではありません。
①~⑤をマスターした上で、⑥の練習をする事で効率良く能力の向上が可能であると考えております。
この流れで学習を進めた道場生は桜蔭中学の過去問演習でも戦えるレベルに到達しました。
ちなみに中学受験ではトップクラスの難易度かつ高校入試よりも明らかに難しいです。
大学入試においても「どういう事か?説明せよ」という要約を求める問題が多くみられます。
東大の問題などは良い問題だなと思います。
要約する力というのは 社会に出て技術図書を読む場合においても非常に役立ちます。
よって子供達の「要約する力」を重点的に鍛えてあげたいと考えています。
ふくしま式 と くわしい国文法 は本当におすすめなので是非取り組んでみて頂きたいです。
特にふくしま式は 小学生のお子様が取り組み易い内容です。
僕もたぶん10~15周くらいはしているよ!
もう例文を覚えちゃっているよ!
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我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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