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我が家の国語学習ルート

2023.09.25 学習ルート一覧の図を追加、誤字脱字修正、加筆修正など
2024.3.4 図の誤記訂正など
2024.3.27 加筆修正

さて、国語学習について記載するのは理系の役目ではないと考え控えておりましたが、ご要望がありましたので「我が家流」の進め方について書かせて頂こうと思います。

目次

国語学習の全体像

国語学習の全体像

国語学習の全体像としては以下のように考えております。

学習ルート一覧

各分野の学習ルートは以下のようです。
詳細は各項目の記事を御覧下さい。

漢字・語彙

漢字・語彙を覚える事は大変重要です。
言葉の意味が分からなければ文章の意味も分かりません。
国語力の基礎・根幹となる部分です。

読書

読書の効果は以下のようだと考えております。

早く読む力を養う事が出来る。
正しい日本語の文例を多数読み込む事で文法を理解出来る。
日本語特有の主語を省いた口語体の文章を通じて、文章補完力を養う事が出来る。

日本語は主語を省く事が多い、倒置法を多用するなどが原因で慣れて理解出来るようになるまでが大変な言語です。

沢山の読書を通じて 「日本語の型」 を無意識に取り込み、文脈から主語などを補完出来るようになるのが読書の良いところだと考えております。

また、特別な速読訓練をしなくとも、沢山の読書に取組む事で少しずつ読む早さが向上すると考えております。

道場のお子様達においては読書量が多いお子様ほど読むのが早い傾向があります。

文法

読書とは別で文法を学習し 「正しい日本語の型」 というものを理解する必要があります。

記述問題では「正しい日本語の型」に基づいて解答を作成する必要があるからです。
また、説明文・論説文などでは堅い表現(正しい日本語の型)が多くなりますので、文法を理解している事で、文章読解が早く深くなると考えております。

作文

文法を学び「正しい日本語の型」を覚えたからといって 記述問題の解答が書けるようになる訳ではありません。

抽象⇒具体 具体⇒抽象 要約 などの技術を用いて、自分の内側から文章を紡ぎ出す必要があります。

さて、以降は各項目毎の学習ルートを御紹介させて頂きます。

漢字の学習ルート

さて漢字については以下の記事が詳しいです。
本記事ではルートと教材の紹介のみとさせて頂きます。

  • SAPI×漢で漢字の意味と読み方を学ぶ
  • 漢字ドリルで読み・書き・書き順を学ぶ
  • さかもと式で整え、熟語と関連付ける
  • 現文舎で中学以降の漢字を学ぶ

現在、算数道場では全員がこのような流れで学習を進めております。

語彙の学習ルート

語彙のオススメ教材は以下の記事が詳しいです。
本記事では算数道場生が採用しているルートと教材について御紹介させて頂きます。

道場では全員が中学受験生ではありません。
中学受験向けの「難語」などは中学受験以外で頻出ではない言葉も多いため、中学受験生のみとしています。
中学受験しないお子様は 「国語力を高める語彙~」 以降は 大学受験用の語彙本を学びます。

Sharari-man

語彙に関しては本ルートを採用しているお子様とそうではないお子様が混在しています。
漫画の語彙本が大好きなお子様には漫画系の語彙本を何冊も与えます。

大学受験向けの語彙本は有名所を採用しており、以下の2冊に取組んでいます。
こちらの2冊は武田塾様の推薦図書ですが、大変理解しやすい良書だと思います。

参考に武田塾様のリンクも御紹介させて頂きます。

読書のルート

読書に明確なルートはありませんが、お子様に「読む事が楽しい」と思ってもらうのが第一歩です。

よって、「この本は勉強になりそうだ」などという邪念は捨てて、漫画でも何でも良いので「お子様が読みたい本」を与え続ける事が重要だと思います。

算数道場と我が家の蔵書については以下の「読書カテゴリー」に沢山掲載されておりますのでご確認下さい。

Sharari-man

読書が楽しい!!!
と思ってもらうのが最優先事項です。
読書習慣が付いてない状態のお子様に
「親が読んで欲しい書籍」
を渡すのは悪手です。

Musuko

星のカービィ最高!!!
読書って面白い!

Sharari-man

今でこそ難しい本を読めるようになった息子も最初は星のカービィからです。
大好きなキャラクターの小説・漫画、何でも良いです。
まずは「日本語を楽しく読む」習慣を付けましょう。

文法のルート

こちらの記事も参考になるかと思います。

Musuko

文法苦手だ~
国語苦手だ~

Sharari-man

息子のように国語が苦手なお子様は出口式から取り組んでいます。
大変易しく理解しやすいため、国語が苦手なお子様は出口式から入る事をオススメ致します。

出口式、ふくしま式では 文章の論理構造、基礎文法について学びます。
予習シリーズ5年文法抜粋 では 品詞、など日本語の構造について学びます。
くわしい国文法では これらを含む総合的な日本語文法を学びます。

「くわしい国文法」まで一通り学び終われば、中学~高校までは文法で困る事は無くなるかと思います。
大学受験においても「くわしい国文法」が完璧ならば困るケースは少ないはずです。

くわしい国文法は低学年では取り組みにくい参考書かと思いますが、一般教養、大学受験用として必要な基礎文法は全て網羅されているように思います。
コツコツこの書籍を進めれば、日本語の文法で困る事は無いと思いますから、焦らずコツコツ進めれば良いと思います。

作文のルート

読書感想文や日記など「書く事」が好きなお子様の場合は改めて学ぶ必要は無いかもしれませんが、算数道場や息子も一通り作文の練習に取り組んでいます。

このふくしま式2冊を反復学習する事で「書く力」が身に付けられます。
また、反復学習は特に期間を開けずに取り組みます。

Musuko

え~ 書くの嫌だよぉ

Sharari-man

じゃあ Ipadで書くか、話して伝えるのだったらどっちが良い?

Musuko

話して伝える!/Ipadで書く!

Sharari-man

このように 「書く事」を嫌がるお子様もそれなりの割合でいらっしゃると思います。

Sharari-man

作文能力というのは正しい文章を作り上げる練習ですから、Ipadでも口で伝えても どちらでも良いと考えています。
オススメは Ipad ですかね。
文字数のカウントも簡単です。

オリジナルプリントについて

これは営利で使用していないので問題ないと考えておりますが、紹介にとどめておきます。

子供達の好きな小説 から 文章を抜粋し 要約する という練習をしています。

例)星のカービィ デデデ大王の脱走大作戦 の**ページを読み、要約して下さい。

Musukoの解答例)
ワドルディが最初に見つけた星である、首都ミノラーゼは豊かな水に恵まれており、年に一度、水に感謝する祭りが開催され、市民に大量のごちそうが振舞われる。

このような解答を作成してもらい、添削する格好です。

あまり厳しくし過ぎると、楽しくありませんから、概要が掴めていればOKとしています。
最初から高望みすると大変です。少しずつ改善を進めていけば良いと考えております。

Sharari-man

ふくしま式でも記載したように Ipad でも 口で伝えても どちらでも良いと考えております。

Sharari-man

字の練習 は 「漢字学習」 で実施している訳ですから、割り切って Ipad や 口で伝えても 「作文の練習」にはなっておりますから、何の問題も無いと考えております。

実践演習

国語の実践演習は予習シリーズまでは朝学習のみで進めておりました。
謎解きストーリドリル、ロジカル国語ならば毎日1テーマずつ進める感じです。
大体10~15分で終わる分量です。

毎朝1題、簡単な問題集をクリアーして気分良く通学する。
そんなコンセプトです。

Sharari-man

予習シリーズは時間がかかるため夜勉強用です。
朝勉強は継続して、毎日1題実施しています。

ロジカル国語は 謎解きストーリードリルと同レベルの分量で朝学習に取り入れやすい教材です
小5、小6のモノを使用しています。

読解問題部分のみを使用しています。
こちらも朝学習(10~15分)でギリギリ処理出来る分量だと思います。

こちらの受験研究社のシリーズも朝学習として使いやすく、使用しています。

朝学習向けの教材としては息子の時は以下のモノも使用しておりました。
現在、算数道場では使用しておりませんが、良い問題集だと思います、状況に応じて御使用下さい。

◆ハイレベ100 シリーズ

主題が理科・社会の学習に繋がる内容が多く、問題量も朝学習として適切な量です。
息子は小2、小3に取組みました。

◆トップクラス問題集

小4教材になると朝学習だけで処理するのは中々厳しい分量になります。
小3教材までは取組みやすい分量です。

中々難しい問題集でして
小4予習シリーズ < トップクラス4年 < 予習シリーズ5年
というレベル感と考えて頂ければ良いかと。

息子は小2、小3、小4に取組み終わらせましたが、中々大変でした。。。

予習シリーズについて

予習シリーズの国語はかなり難易度が高く、小5の段階で平均的な中学生が解けない問題が多くなるかと思います。
公立高校入試よりも難しいと思います。

よって算数道場では 国語の予習シリーズは

国語が好きな子 ⇒ 演習問題集まで
国語が得意な子 ⇒ 最難関問題集まで
中学受験をする子 ⇒ 最難関問題集まで

のみ取り組んでいます。

解説まで実施すると、とても朝学習で終わる分量ではないため、学校から帰宅後に実施してもらう形になります。

予習シリーズの国語まで完了すれば、中学~高校まで現代文で困る事はあまりないように思います。
それくらい難しいですし、良い問題集だと思います。

中学受験を考えていないお子様は 予習シリーズ5年、6年の演習問題集まで終わらせれば充分だと思いますし、そのレベルに達していれば中学で困る事はないと思います。

塾技100について

予習シリーズを終えた後の総復習として塾技100国語を取り入れてみても良いでしょう。
良くまとまっていると思います。
我が家と算数道場では朝学習として取り入れております。

国語のテストで点を取るための指南書というイメージです。
得点力UP という観点で見れば良い参考書兼問題集だと思います。

あとがき

さて、如何でしたでしょうか?

読者様から要望がありましたので書いてはみたものの、上手に書く事が難しかったですね。

国語は色々な学習が独立しています。
その独立した学習達が絡み合って実践問題の結果に繋がる というイメージです。

という事で我が家では 独立した分野(漢字・語彙・読書・文法・作文)に分けて、それぞれをコツコツ学習していくというスタイルで進めております。

息子の偏差値は 
全統小:68~
大手塾:65前後
※最近の模試では60を切った事はないですね。
他の道場生におきましても全統小レベルでしたら全員が偏差値65~ というレベル感です。

という感じです。
極端に良いという訳ではありませんが、悪くはないでしょう。

国語の得意な道場生(最難関合格者)は本ルートで偏差値70越えを連発しておりましたので、その結果からも悪いルートでは無いと考えております。

良いと思う部分だけでも参考に頂けましたら。

我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。

ではまた!

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この記事を書いた人

日本で働く技術者です。
ブログ運営目的は我が家の学習情報提供を通じた社会貢献です。
地域貢献を兼ねて地域限定で算数の個別指導を行っています。

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