2023.10.6 加筆修正
2024.2.12 加筆修正
さて本記事は灘中・開成中・筑駒中受験生が必ず解いておくべき算数101問【改訂新版】について御紹介する記事です。
表紙
目次
問題集概要
発行社 エール出版社
著者 算数ソムリエ
240ページ
B5版
税込み 1650円
第一部は基礎問題 35問
第二部は応用問題 101問
第一部、二部ともに分野別になっている問題集です。
難易度
■第一部 基礎問題
中学受験範囲全般の基礎に関する問題であり、予習シリーズ6年上 演習問題集の平均レベル
四谷大塚Aライン偏差値中55以下程度の入試問題で頻出するレベルの問題です。
■第二部 応用問題
灘、開成、筑駒などの入試問題の抜粋、改題であり、大変難易度が高い問題集です。
予習シリーズ6年 算数難問題集と同レベル~難しい。
著者が灘中学推しである事から、灘中学の入試を意識した問題が多く掲載されています。
予習シリーズ6年の
最難関問題集
算数難問題集
まで完了しているお子様でしたら、取組可能なレベルだと思いますが、やや苦労すると思います。
著者の言葉を引用させて頂きますと
「基礎的要素と入試算数最高峰レベルの間を仲介するためにマスターしておくべき問題」
との事です。
私は予習シリーズを終えた後に以下のような過去問ルートを推奨しております。
本問題集に取組むのでしたら、①と②の間あたりが丁度良いのではないかと思います。
③と④の間でも良いかもしれません。
- 駒場東邦中学
- 渋幕中学
- 麻布中学
- 開成中学
- 東大寺中学
- 筑駒
- 灘中学
我が家の場合、⑦と並行して解きましたが、正答率(大問内の小問全問正解)が88.1%程度でしたので、取組む時期を誤っています。
中学受験算数の先取りを進めておられる御家庭でしたら、予習シリーズの後に愚直に過去問演習を実施するだけで充分な学力が得られると思います。
本問題集は算数ソムリエ氏選定の良問のみで構成されておりますので、学習効率という点では過去問演習にひたすら取組むよりは高いと思います。
良い点
- 解答が簡潔で美しい。
色々な解き方がある「算数」ですが、算数的な美しい解答に著者が拘りを持っている事が伺えます。 - 著者選定の良問のみで構成されており、難関中学の入試で良く出題される問題、解き方・考え方が頻出の問題で構成されており、学習効率が高い。
- 問題数、解答の質を考えると安価である
(Sharari-man的には予習シリーズにコストパフォーマンスは劣る)
予習シリーズ6年までの内容を全て終えている事が取組む最低条件です。
こちらの図形問題集はまだ取り組んでおりませんが、そのうち取組む予定です。
終了しましたらまたレビュー記事を書かせて頂きます。
悪い点
- 解答、解説がやや簡素なため、難問になれていないお子様は解答を見ても分からないケースがある。
- B5版で文字が小さく使いにくい。
- 計算スペースが用意されていないため、紙面を単純にコピーするだけでは使いにくく、準備に手間がかかる。
(おそらく「解答はノートに書いてね」というポリシーだと思いますが、Sharari-manは直接書き込みの方が好きです) - 解答が別冊になっておらず、文字も小さく見づらい。
エール出版さんの書籍はこのような傾向の書籍が多いため、Sharari-manの学習スタイルとは相容れず、評価は低めです。
学習スタイルの違いによるものですから、ノートに解答を書くスタイルの方は問題にはならないと思います。
解答は別冊の方が使いやすい方が多いと思いますので、今後の改善を期待します。
小学生向けは解答別冊で解説が詳しい方が確実に使いやすいと思います。。。。
出題範囲と網羅性
四谷大塚で6年までに習う範囲全て。
灘、東大寺など関西系難関校で頻出の問題については殆ど網羅されています。
※全てが網羅されている訳ではありませんから、この書籍を極めるだけで合格者平均を超えるのは難しいように思います。
塾で上位クラスの6年生のお子様にとっては取り組みやすいレベルだと思います。
静岡県内の中学受験では本問題集はオーバースペックですのでやる必要はありません。
推奨時期
我が家の学習ルートの中に入れる場合、
予習シリーズ6年 算数難問題集 まで終えた後に、駒場東邦過去問(グノーブル)、麻布過去問(グノーブル)までを終えた後に取り組むのが適切だと思います。
我が家の学習ルートは以下の記事を御参照下さい。
我が家の進め方(参考)
愚直に第一部から順番に全て。
第一部は難問を解くための基礎が良くまとめられていると思いますから、復習に良いでしょう。
「簡単」と思われても一通り解くと良い復習になるでしょう。
2周目は間違えた問題のみ。(小問を1つでも間違えていたら復習対象です)
間違えた問題は必ず解きなおしを実施。
3周目以降は間違えた問題のみ復習を実行し、解けない問題が無くなるまで繰り返す。
算数、数学は演習量が大事です。とにかく演習を積み、問題の解き方、条件整理の仕方を身に付ける。
大量演習をしているうちに解法暗記しますし、何となく解けるルートが見えるようになります。
本記事で登場した他の問題集
関連記事
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
コメント【コメント非公開、メールでの返信を御希望される方はその旨をご記入下さい】