2024.3.5 加筆修正
さて、表題の件です。
最近学習関連の記事を投稿しておりませんでしたので久しぶりに執筆致しました。
コメントでご要望頂いた記事も執筆しておりますので、もう少々お待ち下さい。
年末年始で業務過多で御座います。。。。
Musukoや算数道場生の初期学習には教科書ぴったりトレーニングを採用しています。
この記事ではなぜ【教科書ぴったりトレーニング】を採用しているのかについて、理由を書かせて頂こうと思います。
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我が家の学習ルート
学習ルートについては下の記事を御覧下さい。
教科書ぴったりトレーニングを選んだ理由
Musukoや算数道場生の将来を考えると、一人で学ぶ力を身に付ける事は最優先事項だとSharari-manは考えております。
いくつか理由はありますが以下のようです。
- 興味を持った事を自分で学べるようになって欲しいから
- 自学自習は学習効率が高いから
ただし【受験】の場合はカリキュラム設計は他者に委任した方が効率的 - 学習効率が高い状態を創り出してから、応用問題などに取組んだ方が効率が良いから
Sharari-manは 【一人で学ぶ】 というのは 【技術】だと考えています。
精神年齢が低いから出来ない
性格的に出来ない
このように考えるのではなく・・・・
彼には**という技術が身に付いていないから出来ない。
だから、**という技術を身に付けるための指導をしよう。
このように考えた方が建設的です。
自学自習出来るようになってから、応用的な問題に取り組んだ方が学習効率も良いです。
以下の記事でも言及しております。
要件が満たされているから
さて、このように【自分で学ぶ技術】を身に付けさせようと考えた時、以下のような問題集が有効です。
- 問題の解き方が例示されている
- 簡単な問題が掲載されている
- 少しだけ難しい問題が掲載されている
- 総復習するための問題が掲載されている
- 問題の解答、解説が子供にも分かり易く、平易である
- 入手性が良い
- 余白が広く、直接書き込んで解く事が出来る
このような要件が満たされている問題集であれば何でも良いと考えております。
Sharari-manが色々と探した中で要件を満たし、かつ容易に入手可能な問題集が【教科書ぴったりトレーニング】シリーズでした。
この要件を満たしていれば、子供達は 例題 ⇒ 問題 ⇒ 応用問題 と進めていくだけで能力を向上させる事が出来ます。
そして、【自分で学び進める事が出来た】という実体験を得る事が出来ます。
この実体験は子供達の自信に繋がります。
このような経験を積み重ねていく事で初見の難しい問題集でも粘り強く取り組めるようになると考えております。
単純に私が必要としている要件が満たされていた という事です。
全ての教材をチェックした訳ではありませんので、私が探した中で要件を満たすのがコレだったというだけです。
他にも要件を満たす問題集はあると思います。
中学3年まで一気通貫で学べるから
Sharari-manは 中学3年生までの学習によって 基本的な武器(代数・幾何・論理的思考力)が身に付けられると考えております。
中学3年の課程まで完了すれば、例えば以下の能力が得られます。
- 正負の数に関する知見
- 根号に関する知見
- 合同・相似に関する知見
- 幾何の基本定理(中点連結・二等分線・円周角など)
- 方程式・連立方程式に関する知見
- 関数に関する知見
これらの能力を身に付ける事によって、中学受験算数の理解が飛躍的に高まります。
多くの特殊算は方程式や関数が理解出来ていれば容易に習得可能です。
幾何の問題に関しても中学受験で習う内容の多くを網羅しています。
あくまでも基礎的な内容ばかりですが、【基礎をしっかりと身に付ける】という目的は充分に達成出来る問題集です。
正負の数、根号に関しては【中学受験では使わない】事になっていますが、【使わないフリをしているだけ】で実際は使っているのと同義です。
例)□×□=11
だから 5×□×□=55
このような問題がありますが、根号を教えてしまっても問題無いでしょう。
基本的に中学数学、高校数学まで学び、知見を増やす事にデメリットはありません。
※正負の数を教えずに方程式だけを教えるような事をすると躓きます。
中学受験算数でも中学数学~高校数学でも教えている内容の本質は変わらないように思います。
しかしながら、【学び易さ】は圧倒的に 中学数学~高校数学 だと思います。
これは経済の原理原則からも明らかです。
中学数学~高校数学に関しては単純に教材を使用する人が中学受験算数に比べて圧倒的に多いため、出版社も力を入れます。
売上が大きいですからね。
市場が大きい為、出版社がしのぎ削り、切磋琢磨して良い教材を作り上げています。
書籍の対象者も 低学力向け~高学力向けまで幅広く用意されています。
中学~高校数学に関してはお子様に合わせて教材を選びたい放題ですし、どれもクオリティが高いです。
青チャート、はじめよう高校数学 など 安いと思いませんか?
あれだけのクオリティの教材をあの価格で作るのは大変ですよ。
さて、少し話がそれてしまいましたが、このように中学~高校数学には学ぶための良い教材が沢山あります。
今回御紹介している【教科書ぴったりトレーニング】は公立高校入試で戦えるレベルまで学ぶ事が可能です。
教科書ぴったりトレーニング中3まで学び終えれば、公立中学3年生の平均は確実に超えてきます。
よって、そこまで学んだお子様に中学受験算数を教えるという事は 中学3年のお子様に受験算数を教える事と殆ど同じです。
かなり指導作業が楽になるのが御分り頂けるかと思います。
以上の事からSharari-manは教科書ぴったりトレーニングで中学3年まで一気通貫で学び終える事を推奨しています。
中学受験をしないお子様でしたらそのまま高校数学を学んでも良いでしょう。
何もデメリットはありません。
中学受験をされるお子様についても、中学数学を理解している事は強力な武器になります。
こちらもデメリットは何もないと考えて良いでしょう。
さて、次項以降では「他の問題集をなぜ選ばなかったのか?」
について、書かせて頂きます。
以下で紹介した方法を選んでいる方もいると思います。
その方を批判しているのではありません。
「Sharari-manのポリシーに合わなかったから選ばなかっただけ。」
と考えて頂けましたら。
教科書で学び進めるのはどうか?
全ての教科書に言える訳ではありませんが、以下の点が満たされていない事がSharari-manが採用しなかった理由です。
問題の解答、解説が子供にも分かり易く、平易である
⇒解説が無く、解答しかない教科書が多数。
少しだけ難しい問題が掲載されている
⇒難易度の飛躍が大きい場合があり、しかも問題量が少ない。
入手性が良い
⇒市販していない事がある。演習問題の解答は別売りの場合がある。
余白が広く、直接書き込んで解く事が出来る
⇒ほぼ余白無しのものが多い。
全ての教科書を調査した訳ではありませんが、このような教科書が多かったですね。
例えば以下のリンク先から見て頂ければ良いでしょう。
特に【余白が広く、直接書き込んで解く事が出来る】という点は大変重要です。
指導者側は該当ページをコピーして子に渡せば良く、子はノートを用意しなくても良いというメリットがあります。
Sharari-manの経験上、文字がびっしり敷き詰められて、かつ光沢がある紙面(チカチカする)は 小学生の子供にとって嫌悪感を示す事が多いようです。
勉強を始めたばかりのお子様が辞書のようにびっしりと文字が書かれた教科書を読んで、一人で進められるかというと、難しい事が多いという印象を持っています。
以上の事から Sharari-manは【教科書】の採用を見送りました。
もし運良く要件を満たす【教科書】に出会えた場合はその教材を採用しても良いと思います。
教科書で学ぶ事を否定はしません。
大前提として数学は教科書を読んでいるだけでは問題が解けるようになりません。
問題演習を沢山しているうちに、原理原則が理解出来てきて、応用が利くようになります。
最レベさんすう問題集で学ぶのはどうか?
中学受験をするお子様、家庭学習に取組む御家庭が採用している事が多い問題集の一つです。
以下の点が満たされていない事がSharari-manが採用しなかった理由です。
- 問題の解き方が例示されている
【例題】のような問題は殆ど無く、いきなり実践です。
また、ひっかけ問題が多く、文章を正しく読む事を要求し過ぎているように感じます。 - 少しだけ難しい問題が掲載されている
⇒難易度の飛躍が大きい場合があり、しかも基本問題の問題量が少ない。 - 問題の解答、解説が子供にも分かり易く、平易である
Sharari-manのように算数/数学が得意な 親 でしたら理解可能だと思いますが、子供が一人で読み、理解し、進めるのは難しい場合が多いでしょう。解答の解説は簡素です。
基本的には
「親が横について指導しながら学習する」
事を想定した問題集だと思います。
ちなみに高学年で学ぶ内容を知っていれば簡単に解ける問題が多いです。
「最レベ2年に出てくる問題と殆ど同じものが小5のぴたトレに出てくる」という事も良くあります。
簡単に言えば、低学年から先取り学習を超ハイペースで進めるための問題集です。
思考力が身に付けられるわ!!!!
思考力って何でしょうか?
以下のように定義してみましょう。
「今までの知識・経験を紡ぎ合わせて、未知の物事に対応するために考え抜く力」
知識も経験もなく、知識の組み合わせ方も知らないお子様がこのような事が出来るとは思えません。
思考力というものは、知識を得た上でそれらを組み合わせる経験を積む事で身に付くものだと考えています。
以上の事から本問題集は【子が一人で学び進める】事には適していないとSharari-manは考えております。
【親御様が指導しながら子と一緒に取組む】というスタイルの問題集だと考えて頂ければ良いでしょう。
以上の事から Sharari-manは【最レベさんすう問題集】の採用を見送りました。
トップクラス問題集で学ぶのはどうか?
こちらも最レベ同様に中学受験をするお子様、家庭学習に取組む御家庭が採用している事が多い問題集の一つです。
レビュー記事はこちら。
さて、本問題集は我が家でも採用している問題集です。
教科書ぴったりトレーニング中学3年までを終えた後に実施しています。
レビュー記事にも記載しておりますが取り扱いの難しい問題集です。
理由は以下のようです。
- 問題の解き方が例示されている
解法の解説が無いまま問題が出題される。 - 問題の解答、解説が子供にも分かり易く、平易である
解説が簡素で子供一人では理解しがたい。 - 余白が広く、直接書き込んで解く事が出来る
やや狭い。書き込みにくい。
親御様の解説無し、予習シリーズなどでの先取り学習無し の状態でこの問題集を渡されてスラスラと解けるお子様は殆どいないでしょう。
【殆ど】の程度は 推定 99.9%以上です。
一部の大天才ならば可能かもしれませんが、そのようなお子様には未だ出会った事がありません。
以下の要件を満たす親御様以外は我が家の学習ルートのトップクラス問題集4年を予習シリーズ4年に置き換える事を推奨しています。
- 算数/数学が得意であり、難関中学の問題も苦にしない。
- 子の為に学習するのが好きで指導を楽しむ事が出来る。
- 難易度の飛躍を補うための補助的な問題の作問、難問の解説が出来る。
- 予習、解説書作成をするための時間が確保出来る。
要件を満たさない方は非常に苦しい思いをしながら進める事になりますから、素直に予習シリーズ4年、あるいは自由自在問題集に取組んだ方が良いでしょう。
算数道場で採用しているのは、Sharari-manオリジナルの トップクラス問題集カスタムを使用しているからです。
Musukoに指導している際に得た【つまずきポイント】を丁寧に解説した解説書付きで、かつ難易度の飛躍を防ぐためのオリジナル問題も付属しています。
このようなトップクラス問題集の弱点を補うような対策をした上で取り組んでおりますから、そこは御承知おき頂きたいところです。
トップクラス問題集1年から順番に学習を進める作業は親御様にとって苦しい場面が多いと推定され、万人にオススメ出来る問題集とは言えない。
よって、Sharari-manの実施しているようなカスタマイズを実施しない場合、こちらも最レベ同様、【親御様が指導しながら子と一緒に取組む】というスタイルの問題集だと考えて頂ければ良いと思います。
以上の事からSharari-manはトップクラス問題集の弱点を補うための準備が整っており、それを実行するスキルが自身にあると判断し、トップクラス問題集を採用致しました。
予習シリーズで学ぶのはどうか?
こちらで購入可能な入手性の良い問題集です。
本ブログでも関連記事を沢山書いております。
教科書準拠問題集なんて簡単過ぎてつまらないわ!
どうしても中学受験対応の難しい問題集がやりたいのよ!
このような親御様には大変オススメ出来る問題集です。
以下の要件は殆ど満たされており、お子様が取組易い問題集と言えるでしょう。
- 問題の解き方が例示されている
- 簡単な問題が掲載されている
- 少しだけ難しい問題が掲載されている
- 総復習するための問題が掲載されている
- 問題の解答、解説が子供にも分かり易く、平易である
- 入手性が良い
- 余白が広く、直接書き込んで解く事が出来る
教科書ぴったりトレーニングとの違いは難易度が高い事です。
解説が詳しい為、最レベ、トップクラスほど苦労はしませんが、それなりには苦労されると思います。
とはいえ、中学受験対応の問題集の中では群を抜いて優秀な問題集です。
このクオリティを超える問題集は殆ど無いように思います。
教科書準拠問題集に嫌悪感があり、中学受験問題集に取組みたい方は予習シリーズを購入しておけば間違いないでしょう。
まとめ
Sharari-manの主張をまとめると以下のようです。
教科書ぴったりトレーニングは【一人で学ぶ力】を身に付けやすく、中学3年までの算数/数学を理解しやすい良い問題集である。
中学数学、高校数学まで身に付ける事は中学受験をする場合においてもデメリットにはならない。むしろメリットである。
最レベ、トップクラスなどの中学受験向け問題集は御家庭を選ぶ問題集である。
「子に問題集を渡して放置」は殆ど不可能だと考えて頂いて良いでしょう。
予習シリーズは受験算数用の市販品では圧倒的にクオリティが高く、大変オススメ出来るテキストである。
ぴったりトレーニング課程を飛ばし、予習シリーズから始める事も可能だが、親御様は指導に苦労する可能性が高いでしょう。
苦労するというのは予習シリーズ5年、6年の内容はかなり高度だからです。ぴたトレの中3と比べても同じ~難しい場合が殆どです。
小5から急激に難しくなります。ぴたトレ課程はこの急激さが無く、緩やかに学べると考えて頂ければ良いでしょう。
さて、このように解説させて頂きましたが最後に最も大事な事を。
自分の成長を諦めず、子の成長も諦めない。
誰かのせいにするのではなく、自分が出来る最大限の努力を継続する。
親子で全力で【楽しい家庭学習】に取組む。
ぜひ、楽しく家庭学習に取組んで下さいませ。
親子で【楽しく学べる問題集】が良い問題集です。
親子で【楽しく学ぶための工夫】を楽しんでみて下さい。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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