さて本記事は我が家が愛用しておりますグノーブル過去問シリーズの御紹介です。
2023.7.8 我が家の進め方 などを追記しました
グノーブル過去問シリーズの概要
中学受験塾のグノーブルが市販している中学受験用の過去問集です。
過去問集ですが演習を意識して作られており、解説が非常に丁寧な事が特徴です。
予習シリーズを終えたお子様でしたら、充分に1人で解説を見て理解出来ると思います。
自学自習をモットーにしている我が家としては、最も使いやすい過去問集です。
既刊は2023年4月現在で以下の8冊です。
価格は高めです。1冊3000円程度。
学校によって 年度別 or 単元別 が異なる ので御注意下さい。
現在のところECサイトではAmazonのみでの販売のようです。
我が家もAmazonで購入致しました。
おすすめポイントは以下の通りです
- 予習シリーズ並みに解答の解説が丁寧な事
子供が一人で自学自習しやすい過去問集になっています。 - 単元別にまとめられており、苦手分野の演習にも使える事
- ページを跨ぐようなレイアウトになっておらず、コピーして演習に使いやすい事
- 意図的では無いと思いますが、難易度順に進められるシリーズ構成になっている事
問題集の紹介
麻布中学
単元別に140題が収録されています。
開成中学
単元別に110題が収録されています。
渋谷教育学園幕張中学
年度別に142題が収録されています。
駒場東邦中学
単元別に130題が収録されています。
慶応義塾中学
年度別に249題が収録されています。
女子学院中学
単元別に250題が収録されています。
桜蔭中学
単元別に140題が収録されています。
筑波大附属駒場中
単元別に100題が収録されています。
演習として取り組む場合の順番
グノーブルシリーズを全て取組む場合、取り組む順番としては以下を推奨致します。
問題の難易度の観点から順番を決定しました。
- 女子学院・駒場東邦
- 慶應
- 桜蔭
- 渋幕
- 麻布
- 開成
- 筑駒
この順番で進めるとスムーズに進められるかと思います。
予習シリーズを終えた後にいきなり開成・筑駒あたりに取り組むと中々苦労すると思います。
上記から選別して何冊かに絞るのであれば
- 駒場東邦
- 渋幕
- 麻布
- 開成
- 筑駒
で良いと思います。
さらに選別するなら
- 駒場東邦
- 渋幕か麻布
- 開成
で良いと思います。
駒場東邦と渋幕は予習シリーズの後にかなりオススメです。
全般的な復習と実践練習を兼ねた 良いトレーニングになり、学習効果が高いと思います。
取組む時期の目安
予習シリーズ6年 算数難問題集まで終わった後
通塾されている塾のカリキュラム学習が全て終わった後
塾によりますが、6年の初め頃になるかと思います。
典型題を解く力、計算能力などが一通り備わった状態でないと学習効率が非常に悪くなります。
塾のテキストで一番難しい問題集を全て解き終えた後に取り組むのが良いと思います。
浜学園様など関西系の塾の方は 塾の問題集自体が関西系の難易度が高い過去問の類題あるいはそのもの になっていると思います。
よって塾のテキストにひたすら取り組み 完璧にする事に注力すれば良いと思います。
我が家の進め方
基本的な取組方法
指導者が当日取組む分量を準備しておき子が取組む。
丸付け、解答の確認は子が一人で取組む。
解答を見ても一人で理解出来なかった問題は指導者が解説する。
※グノーブルは解答が詳しいため、このようなケースは殆どありませんでした。
年度別の問題集(渋幕・慶應)
毎日、1年分に取組みます。おおよそ見開き2~3ページです。
年度別の場合は時間を計測して取り組んでいます。
実力把握のためです。
渋幕は約21年分掲載されておりますが、数年分は1次・2次の2回分ありますから25年分相当です。
よって1周目は約25日間で終了します。
その後、間違えた問題のみ復習します。
間違えた問題には以下の画像のように付箋を付けておきます。
以前は付箋のページをコピーして取り組んでいましたが、最近は間違えた問題をスキャナーでPCに取り込み、間違えた問題集を作成しています。
下の画像のように間違えた問題のみをピックして B4サイズにまとめています。
ただの計算間違いのようなケアレスミスも含めて、間違えた問題は全てピックしています。
以下の流れで取り組んでおります。
1周目:間違えた問題に付箋を貼る
間違えた問題は解答を見て、理解して解きなおす。
2周目:間違えた付箋が貼られている問題のみを解く
3周目:2周目で間違えた問題のみを解く
4周目:3周目で間違えた問題のみを解く
・・・・・・全問正解するまで反復
間違い直しまで含めると 約1.5ヶ月程度で1冊が完了 するペースです。
分野別の問題集(駒場東邦・開成など)
毎日見開き2ページ分に取組みます。
おおよそ大問4題~6題程度です。
駒場東邦は130題、開成は110題ですから、平均5題/日とすれば
駒場東邦は 130/5 = 26日
開成は 110/5 = 22日
で1周目が完了します。
我が家の場合は休む日もありますので、1周目を終えるのに1ヶ月程度かかっているように思います。
1周目が終われば、後は年度別と同様に以下の流れで進めます。
1周目:間違えた問題に付箋を貼る
間違えた問題は解答を見て、理解して解きなおす。
2周目:間違えた付箋が貼られている問題のみを解く
3周目:2周目で間違えた問題のみを解く
4周目:3周目で間違えた問題のみを解く
・・・・・・全問正解するまで反復
演習の期間と目的
■期間
年度別・分野別ともに間違い直し完了まで1.5月程度です。
■目的
子の能力を把握する事(指導者側)
色々な問題に触れ、様々な考え方を身に付ける事(子供)
予習シリーズで学んだ内容の定着(子供)
予習シリーズを一通り学び終えた後であれば、基本的な解法・定義は全て履修しています。
しかし、やはり期間が空くと忘れてしまいます。
予習シリーズで学んだ事を過去問演習で実践する事で長期記憶化させる事が出来ます。
また、予習シリーズとグノーブルの解法が異なる場があります。そこから多角的な視点を身に付けられるという点も良い点だと考えています。
我が家の結果
予習シリーズを終えてから取り組んだ際の結果です。
駒場東邦 正答率94.2%
渋幕 正答率89.6%
麻布 正答率87.9%
開成 正答率86.7%
ケアレスミスを含む正答率です。
また家でリラックスした状態で解いておりますので本番で同様の点が取れると限らない事を御承知おき下さい。
予習シリーズが完璧な状態だったから
駒場東邦は殆ど間違えなかったよ!
その他
解説が丁寧で分かりやすいので、親御様の過去問研究用の教材としても優れていると思います。
文字が大きくて、空白が大きいレイアウトなのも子供にとって威圧感無く取り組めるのが良いわね!
グノーブルの他のシリーズ
グノーブルの教材は中々優れていると思います。
単元別に弱点補強したい場合などは以下の教材もオススメ出来ます。
我が家は苦手分野が殆どないため購入したものの使いませんでしたが、単元別シリーズは弱点補強に使いやすいと思います。
グノーブルの教材も良いと思いますが・・・・
ベース教材は予習シリーズが最もオススメ出来ます。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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