さて、表題の件です。
国語というカテゴリーでは読解問題が良く出題されます。
例えば、東京大学の入試問題では『どういうことか、説明せよ』という問題が頻出です。
この問題はどのような能力を確認しているのでしょうか?
それは論文や資料から正しく情報を抜き出し、それに基づいて自分なりの意見を記述する事が出来る能力の確認です。
このような能力は重要ではありますが、これだけで測れない能力も多くあります。
様々な有形無形の事柄に基づき、自ら課題を抽出する能力や課題に対する解を粘り強く検討する能力です。
さて、これらの能力はどのようにすれば鍛える事が可能でしょうか?
Sharari-manは普段の会話がこのような能力を身に付けるために大変重要だと考えております。
会話の中に考えさせる内容を少しずつ盛り込む
将来エンジニアになりたい!
エンジニアになるためにはどんな能力が必要だと思う?
一緒に考えてみよう。
『一緒に』というのが小学生相手には大変重要です。
『お父さん、お母さんと一緒に行動する。友達と一緒に行動する』という事が嬉しい、楽しいと感じるお子様が多いからです。
算数や理科の能力が必要なんじゃないかな・・・・・?
そうだね。それも必要な能力かもしれないね。
でも本当に必要かどうか分からないよね?
正しい判断をするためにはどうしたら良いかな?
うーん。
実際にどんな仕事をしているか調べるのが良いんじゃないかな?
そうだね!どんな仕事をしているか分からないと、どんな能力が必要かどうか分からないよね。
それを調べずにMusuko君は「算数や理科の能力が必要」と考えたけど、全然見当はずれだった可能性もあるよね?
あー。そっかぁ。
ちゃんと調べて、目的と要件をはっきりさせておかないと、無駄足になる可能性が高いね。
このように目的を達成するための具体的な行動を考えるきっかけを与える事を意識すると良いでしょう。
『目的から逆算して行動を決める』という事を少しずつ浸透させるイメージです。
『灘中の算数で高得点を取る』
という目的があった場合、例えば以下のような能力が必要です。
- 高い計算能力
- 各単元の基礎解法の理解
- 基礎解法を組み合わせた応用的解法の理解
- 適用すべき解法を判断するための読解力
これらもっと具体的な内容に落とし込んでいきます。
高い計算能力
⇒ 四則演算の高速化
⇒ 計算の工夫の習熟
⇒ 部分分数分解など特殊な技法の習得
書く単元の基礎解法の理解
⇒ 教科書ぴったりトレーニングを用いた基礎的な内容の範囲学習
⇒ 予習シリーズを通じた応用的な内容の範囲学習
このように 目的達成のためには具体的な行動にまで落とし込む必要があるわけですが、子供達がいきなりそんな事は出来ません。
しかし、このような能力は社会では非常に重要な能力ですし、大学受験で自学自習を進める際においても大変重要です。
「このような能力を身に付けさせたい」と考えながら、指導者(親)が会話を工夫し、誘導し、子供達に考えさせる事が重要です。
ゲームでもスポーツでも勉強でもどのような会話の中でも 工夫、誘導すれば 考えさせられるはずです。
指導者側が 考えさせたい と思って会話が出来るかどうかです。
一朝一夕で身に付くものではありませんが、親子で考え続ける、成長し続けるという意識を持って会話をする事で親子で少しずつ成長する事が出来ます。
親にとってはこのような能力はプレゼンテーション能力,ファシリテーション能力に繋がるものですから、仕事にも役立ちます。
子にとっては 「自分で考えて進める」 という大変重要な能力を得る良い機会です。
「くだらない会話をするな」
と言っている訳ではありません。
「くだらない会話も交えつつ、少しは思考を刺激するような会話を織り交ぜる」
という事です。
仕事の会議でも少しは笑顔が飛び交うような会話があった方が活発な議論になります。
楽しみながら色々な事を考える という事です。
ぜひね、共に成長するという意識を持って、親子の会話に取組んでみて下さい。
あとがき
さて、息子と会話をしているとSharari-manに似ているなぁと思う事が良くあります。
話し方、考え方などは最も会話量の多い大人に似てくるものです。
良く使う言葉もやはり似てきます。
普段の会話というのはとても良い学習機会だと思います。
ぜひね、親子で成長するためと考え、親子で沢山の会話をしてみて下さい。
会話の中で子の成長を感じとる事も出来ますから、大変嬉しい気持ちにもなれます。
Sharari-manはMusukoと会話をするのが大好きです。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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