さて、表題の件です。
またまた海外出張が入ったため、1週間ほど不在になります。
※延長の可能性有り
ネットワークが安定していればホテルから更新するかもしれません。
携帯が繋がるようなら旧ブログに写真だけ挙げてみるかもしれません。
2023.9.16 雑談を少し追記
才能に関する雑談
さて算数道場を続ける中で10名程度のお子様(親族含む)を指導して参りました。
算数・数学に関する能力は概ね以下のようです。
全員が全国統一小学生テスト 偏差値70以上
全員が大手塾模試で偏差値63以上(自宅受験含む)
全員が高校数学に到達
全員が難関中学合格レベルに到達(過去問で合格者平均以上)
3名ほどが最難関中学合格レベルに到達(過去問で合格者平均以上)
※最難関は実際に合格実績有り
このような結果になっております。
さて、小学生が最難関レベルの算数を処理する能力を得るために「才能」が必要だと仮定します。
全国統一小学生テスト基準で考えると 偏差値70以上は 上位2.28% 程度です。
無作為に集めた子供達10人全員が 上位2.28% に入る確率は以下のようです。
0.0228^10= 3.8*10^(-17)
大手塾偏差値63で考えてみると 上位9.7%程度ですから
0.097^10=7.3*10^(-11)
となります。実際はもっと低いですよ。大手塾偏差値で70程度のお子様もいますから。
また贔屓目に考えて 「下位20%程度は無学習と推定し除外」として計算しても似たような確率になります。
どちらも「殆ど発生しない」というレベルの確率です。
つまり 「才能がある人だけが高偏差値を得られる」 という仮定は矛盾している可能性が高い。
この結果から私は
天才とか地頭とか所詮受験レベルだと、そこまで関係無いんじゃないかなぁ。
と考えております。
当然ながら例外はあると思いますが、今のところ出会えておりません。
私が指導しているお子様の指導開始時の学力は 一般的な公立小学校で成績が中の下~中の上レベル です。
このような子供達を無作為に集めて、全員が天才という事はないと考えています。
以上の事から 現段階でSharari-manは以下のように考えております。
一般的な公立小学校の授業を受ける事が出来て、成績が中程度のお子様であれば、指導者の工夫によって中学受験算数において全統小偏差値70、大手塾偏差値63程度までは伸ばす事が出来る。
しかし、なぜ伸びないのでしょうか?
集団授業の限界なのか、指導方法の問題なのか?
上で否定しましたが、才能なのか?
一度県内の塾を訪問して、なぜ伸びないのか? を検証して 対策を塾講師と一緒に考えてみたいですね。
近隣の塾で、実際に成績が低迷しているお子様と話をして、算数道場に迎え入れてみる事を検討してみます。
そういった活動も非常にやりがいがあるように思えますし、不謹慎かもしれませんが
「楽しそう」です。
成績低迷に苦しんでいるあなたへ
我が家の息子は記憶力が算数道場生の中で最も低いです。
よって反復学習の回数が道場生の中で最も多いです。
我が家の息子は算数道場生の中で最も行動が遅いです。
よって私は早く行動出来るためのサポートに注力しています。
我が家の息子は身体能力が低いです。
よって身体能力向上のため、サイクリング、ジョギング、筋トレに取組んでいます。
我が家の息子は平面図形が苦手でした。
よって平面図形を集中的に学び克服するように努めました。
我が家の息子は漢字の書き取りが嫌いです。
よって漢字の書き取りが楽しくなるように読み聞かせ、読書を推進しました。
息子とSharari-manいつも笑顔で頑張っています。
笑顔で頑張る息子を誇らしく思っています。
我が家の息子は今でこそ開成や灘の算数が解けるようになりました。高校数学が出来ます。
しかしながら、そこに至るまでの過程は道場生の中では遅く、彼なりに大変苦労もしたと思います。
諦めず、粘り強く、そして何より楽しく。
そうやって取組む事で苦手を克服し、長所を伸ばしてきました。
そこのお母さま。お父様。
あなたが成績低迷で苦しいと感じ、悲しい顔をしていては、お子様が学習を楽しめるはずがありません。
先日学んだ事を忘れる。
出来ていた問題が出来なくなる。
皆そうです。
何度も復習して身に付くものです。
出来なくなった事は復習しましょう。
「忘れちゃうよね。仕方ないよ」
満面の笑顔で暗雲を吹き飛ばしましょう。
算数の問題が理解出来ない。
何度でも説明してあげましょう。
勿論、満面の笑顔です。
出来なくて当たり前です。受験算数は難しいですから。
きっと あなたの笑顔 が お子様の笑顔を作り
お子様の笑顔が家族全員の笑顔を作ってくれます。
そして、家族全員の笑顔がお子様の成長を促してくれると私は信じております。
偏差値が低くても、昨日より出来る事が増えた事を喜びましょう。
出来る事が増えない?
何度でも教えましょう。反復しましょう。無理に手を広げず、少しずつ出来る事を増やしましょう。
速さが苦手なら他の単元は一旦置いておいて、速さを理解出来るまでやり続けましょう。
場合の数でも幾何でも何でもそうです。
「理解出来た」事を少しずつ増やし定着させていく作業です。
愚痴は吐いてもすっきりしません。
それどころか より嫌な気持ちが心に根を張ります。
ブログで子の悪口を書いても何も良い事はありません。
僕もいつも笑顔で頑張っています!
いつも笑顔で親子で成長する。
それがSharari-manの 「楽しい家庭学習」 です。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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コメント一覧 (1件)
Sharari-man様
いつも素晴らしい実践と考察有難うございます。算数道場の現状、とてもよくわかりました。才能なのか指導なのか努力なのか???そこでいくつか教えていただきたい点があります。よろしくお願いいたします。
1.先取りがよいのか?
道場生が皆全国統一小学生テストで偏差値70以上とのことでした。この結果は、数学の先取り学習によるのもかどうか、という疑問です。これに関し、
小4でも小5でも小6でも中3でも、ピタトレで同じレベルまで到達していれば、同じレベルの算数問題が同程度に解けるはずと考えます。つまり、
同じ小6(5)の全国統一小学生テストを同一数学レベルのこどもたちに行えば、皆偏差値70をとれる、という仮説です。
これに対し、
算数道場での同数学レベルのこどもたちでは(学年が上のテストでも)同じような偏差値をとれるか?→感覚的には可能と思います。
算数道場に通っていない通常学習の中3生が小6全国統一小学生テスト算数を行った場合どうか?→偏差値70はいかない、ような気がします。
(結論仮説)先取学習がよいのではない。
ここを検証可能であれば教えていただきたいですね。無理ですよね。
2.個々に合わせた指導がよいのか?
これは家庭教師をつけている、あるいは個別指導のこどもさんとの比較で検証可能と思います。
3.楽しむことがよいのか?
これはテストと同時に、数十問のアンケートをとることで相関関係がとれるかと思います。バイアスをのぞくのが現実的には難しそうですが、傾向は見ることができるのではないでしょうか?
学習塾には色々タイプがあるのは御存知と思いますが、当方が関わったある塾はクラスを楽しくしている、という特徴があり、またある塾は、クラスを厳しく切磋琢磨の場所にしている、という特徴があります。全体的な成績では後者の方が高いです。しかし、Sharari-man様の算数道場にははるか及びません。
Sharari-man様に教えていただいて変化した私の感覚としては、学力向上の優先順位として、
1.モチベーション(マインド)が上がる 楽しむ
2.モチベーションを下げる圧力を少なくする
3.潜在能力
4.学習効率
5.周囲の環境
と考えます。この順ですと、通う学校はどこでも構いません。1は今の時代ですと学校や塾に行かなくてもあげることはいくらでも可能ですから。
学習塾で得られるのはテストなどの競争で得られれば1か、一緒に学ぶ同志がいるという意味で5くらいでしょうか。1が下がるこどもさんも多いでしょうし、1を得るために幾多の忍耐を強いられる場合も多いと思います。苦労のほうが多い印象があります。それに対しSharari-man様は楽しむことで1、2、4を定着させています。異常なほどの学力の伸びはここ由来と思います。
最終的に大人になって大事なのは5。これは1-4が揃った条件で役立つのだと思います。Musukoさまは今はこれを求めているのかもしれません。ということは、ある意味、
初期教育は完了した
のかもしれません。
雑多な感想をまた書かせていただきました。コメントはなるべく書かないようにしていますが、刺激的な内容の場合はついうずうずしてしまいます。
また色々教えていただけますと幸いです。お仕事もお忙しいとのこと、どうぞお体ご自愛ください。