さて、表題の件です。
マインドセットは重要である
良質な学びを得るためにはマインドセットが重要である
Sharari-manはこのように考えております。
そのため、本ブログではマインドセット関連の記事が多くなっております。
良い問題集、参考書に取組んだから能力が伸びるかと言えばそうでもありません。
一方、良いマインドセットで取組めばクオリティの低い授業、参考書だったとしても能力の伸びは良い。
このように考えております。
実際、算数道場では大した授業もしておりませんし、Sharari-manの指導のレベルも高くありません。しかし、能力の伸びは良いと感じております。
会社の新人教育も同じです。
『良いマインドセットを持ち、前向きに取り組んでもらう事』
これこそが指導者にとって最も重要な課題ではないかと思います。
マインドセットの具体例を挙げてみましょう。
実際に使うシーンを考えながら算数の解法を学ぶ
実際の実験シーン、活用シーンを思い浮かべながら理科を学ぶ
機械設計にどう活かすかを考えながら統計学を学ぶ
自分の業務、家庭学習にどう活かすかを考えながら統計学を学ぶ
さて、先日『統計学のススメ』という記事を執筆致しました。
例えば統計学を学んでいる最中に・・・・
こうやって計算すれば良いのね~
と漠然と考えるのではなく・・・
あぁ、この手法を使えば、いつもの評価試験で得られたデータををもっと有効活用出来そうだわ。
例えば、性能と評価結果の相関を確認したりすると便利そうね。。。
量産製造時に歩留まりが悪い時の原因調査に統計が使えそうだな。。。。
部品の精度と性能の関係を統計的に分析してみよう・・・。
このように実際の業務に当て嵌めながら学ぶと大変効率が良いと考えております。
学習指導においても統計が活かせるシーンは沢山あります。
例えば計算演習です。
道場生が山本塾の計算ドリルに取組んだ時の計算時間推移を見てみよう。。。。
あぁ・・・反復学習3回目まではタイムの伸び率が良いけれど、4回目以降は殆ど現状維持だな・・・・
3回目までは集中して取り組んで能力向上率が高いという恩恵を享受しよう。4回目以降は定期的に実施する事で能力の維持・定着を図ろう。
このように統計学は色々なシーンで活かせるものです。
算数・数学の例で挙げてみましょう。
数学的帰納法を使えば数列や組合せの証明がすっごく楽になりそうだな・・・・。こないだ証明した問題にも使えそうだぞ・・・・・
合同式(mod)は等式の証明とかにも使えそうだな・・・・
『余りが異なる』と証明したら等式が成り立たない事を証明出来るもんな・・・・
ユークリッドの互除法は不定方程式で使えば便利そうだな・・・・
この灘中の図形問題の解法を使えば、昨日解いた問題も楽にとけるかも・・・・後で試してみよう・・・・
この図形問題はベクトルで解いた方が簡単かな・・・
いやいや・・・大体の図形問題はベクトルで解いた方が機械的な計算で解けるので楽でしょう・・・・
閃きがいらないからね・・・。
学校や塾の授業中においても・・・・
この解法はあの問題にも使えそうだぞ・・・・・
先生の方法も良いけど、こっちの方法でも早そうだけど、どっちが早いかな・・・・
この方法は「あの知識」がある事が前提なんだな・・・・
もう一度「あの知識」を復習しておこう・・・
このように考えながら、とにかく何かを考えながら、授業を受けているお子様は成長率が高いのだと考えております。
算数道場ではこのように考えて、考えて、考え抜く事が「楽しい」と思ってもらえるように声掛け、指導をしております。
家庭学習に取組む親御様におかれましても・・・・
どうやったらもっと上手く指導出来るかしら・・・
Sharari-manさんの記事の方法を試してみようかしら・・・
**さんのブログ記事を参考に取組んでみようかしら・・・
評価は・・・・そうね・・・
表情,口調などから意欲を定性評価してみようかしら・・・
定量評価は同じ範囲の予習シリーズの正答率で確認してみようかしら・・・・
このように考えながら取組む事で、自身の成長を感じる事が出来て、楽しめるのではないかと考えております。
そんな事考えるのは面倒臭いじゃない!!!!
子供と一緒に成長が出来て、仕事にも活かせるなんて楽しいじゃないですか。
統計や指導のスキルはどこでも活かせる有用なスキルですよ。
まとめ
指導者側にとって重要な内容のまとめ
- 子供達に前向きな気持ちで考え抜いてもらうためのサポートに徹する。それが楽しいと思ってもらう事が大事。
- 子供に学習させるだけでなく、指導者も学習を続け、子供の指導を通じて共に成長するというマインドセットで取組む事が大事。
- 親子で共に成長し、得た能力を仕事に活かし社会貢献に尽くす事が大事。公益が大事です。
指導者が学習者に抱かせるべきマインドセットまとめ
- 楽しい、もっと一緒にやりたい
- 意見を言いたい、聞いて欲しい
- 何故だろう?
- こうも考えられないかな?
- 今日も良い日だし、きっと明日も良い日だ。
学習者が考えるべき内容例のまとめ
- この解法は他にも転用出来ないかな?
- この工夫をすればあの問題も早く解けるかも?
- この方法は何故成り立つんだろう?例外は無いのかな?
- この算数の問題、数学的に分析するとどうなるんだろう?
- この幾何の問題、ベクトルでも解いてみよう。
- この算数の解答の方法、美しくないな。もっと良い方法が無いか探してみよう。
- この証明問題、帰納法でも証明出来そうだな。別解として後で取組んでみよう。
あとがき
『楽しい家庭学習』にするためには親子で成長する事が重要だと考えております。
教えてあげている!!!
何故やらないの!!
ではなく
一緒に学んでいる!!!
一緒にやってみよう!!!
是非、このようなマインドセットで取組んでみて頂ければ。
全ての家庭学習に取組む御家庭が『楽しい家庭学習』に取組める事を願っております。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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