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受験合格という切口における家庭学習と通塾の比較

2023.9.28 加筆修正、誤記訂正
2023.12.23 加筆修正
2024.2.15 加筆修正

目次

家庭学習・道場運営におけるSharari-man の マインドセット

Sharari-man

さて本題に入る前にコーヒーブレイクです。

マインドセット = 考え方・思考の癖・物事の捉え方

色々な方の記事を拝読していると、お子様と喧嘩になったという記事を良く見かけます。

主な喧嘩の理由としては以下のようです。

  • 予定通り行動してくれない。
  • 集中力が無く怠惰である。
  • 成績向上のための努力をしない。

マネジメント経験が豊富な Sharari-man のマインドセットとしては以下のようです。


集中して予定通り行動するためのサポートをする。
声掛けの方法、確認の頻度、言葉遣いなど様々な事に気をつけながら、あらゆる工夫を施す。
何に喜び、何に困っているのかを注意深く観察し、分析し、それに基づき行動する。
子供は出来なくて当然と考える。
仕事で言えば、中学受験は新入社員に高難易度の仕事を任せている感じです。
いきなり出来るはずはありませんし、モチベーションも簡単に上がるはずがありません。

想像してみて下さい。
あなたは今 難易度の高い仕事を任されました。
難易度が高く分からない箇所があり、上司に相談すると
「こんな事も分からないのか」
「**君の説明を受けただろう!」
「もっと集中して効率良く取り組みなさい!」
と叱責されました。
部に戻り、課員を見ると野球の雑誌を読んでいる人やテレビを見ている人が沢山います。
なぜ私だけが叱責されるのだろう。一生懸命頑張っているのに。

如何でしょうか?このような状態になっていないでしょうか?
**君は塾の講師、上司は親御様、課員は公立小学校の友達 を想定しています。

これではモチベーションは上がりませんよね。
自分なりに一生懸命頑張っているのに ため息、叱責、罵倒の嵐です。

会社勤めだと パワハラ として訴えられる可能性すらあります。
我が子だからといって、罵倒したり、ブログで悪口を書いたり、怒鳴ったり、暴力を振るったりする事が許されている訳ではありません。

子育ても新人教育も同じだと感じるのですが、出来ないのは当たり前だと考え、温かい目で見守り、何度でも優しく指導する事が大切だと思います。

Sharari-man

上手く出来ない社員をバカにしても何も改善しません。
それであれば、少しでも効率が向上するよう指導を続けた方が建設的ですよね。

上述した内容を短い言葉に要約すれば以下のようです。

Sharari-man

出来ない事を嘆くのではなく、出来るようになった事を共に喜び、共に成長していくための努力をする。
観察し、分析し、それに基づいた合理的な指導をする。

Sharari-man

長いマネジメント経験上、 出来ない事を叱責し続ける上司の元で大成した部下は殆どいません。

Okusama

親子で一緒に楽しく家庭学習を進めるのがオススメですよ。
学ぶ事を好きになってもらうのが一番大事。
成績は後から勝手に付いてきますよ。。。

Sharari-man

指導者はお子様を観察・分析するための技術を養う事が肝要です。
観察し適切な声掛けが出来る事は才能では無く、「技術」であると考えております。

本題の結論

さて本記事は通塾と家庭学習に関して Sharari-manの私見を述べる記事です。

受験合格、資格試験合格のための学習 という切り口における比較 に関する Sharari-man の私見は以下の通りです。

Sharari-man

特定の学校の入試、資格試験に合格する事が目的の場合、家庭学習に比べ、予備校や塾に通う方が有利である。

有利な理由 

塾や予備校では徹底的に入試、資格試験の問題を研究し、その問題が解けるようになるための最適なカリキュラムを構築しています。
具体的な例としては以下のような組織が挙げられます。

浜学園(灘など関西難関中)
鉄緑会(東大・医学部)
CPA会計学院(公認会計士)

例えば我が家(算数道場)では、高校数学、高校物理、大学4力学、設計演習などの学習を実施していますが、中学受験に対してはそれほど役に立ちません。役に立つ部分もありますが、特化していないというのが正確ですね。

上に挙げたような塾や予備校では、基本的に目的達成のための学習を優先して、無駄な事は排除するはずです。
そのため受験合格という切口においては大変学習効率が高くなります。無駄な事をしないからです。

浜学園や鉄緑会では機械力学、材料力学、流体力学などは教えないはずです。
雑学はある程度教えると思いますが、受験に全く役に立たない機械工学を教える事は無いでしょう。

他にも色々と有利な点はあり、例えば以下のようです。

■カリキュラム構築
■進捗管理
■学習方法の指導
■受験に関する情報入手

これらの大部分を塾や予備校が担ってくれる。
よって、特定の学校の入試、資格試験に合格するためには予備校や塾に通う事が有利です。

各項目の評価

Sharari-manの主観による定性的な評価は以下のようです。

このように

「志望校合格、資格試験合格 という目的達成のための学習」 
という切り口においては 通塾が圧倒的に有利だと考えています。
この切り口の総合点で 算数道場、家庭学習が塾や予備校に勝つのは至難の業です。

Sharari-man

講師の指導力、教材、情報など企業としてチームで戦っているのが塾です。
企業というチームに個人の努力だけで勝つのはかなり困難です。

一方、算数道場や家庭学習に良い点がないかと言えば、違う切り口から見ればそんな事もありません。 

受験の学習範囲に囚われず、小-中-高-大-社会人 の範囲をシームレスに学ぶ事が出来ます。

例えば、我が家や道場では 機械力学、材料力学、設計演習などを実施していますが、これは彼らが社会に出てからどのような職についても役に立つスキルだと考えています。

また、息子には 英語、プログラミング、クリティカルシンキング、マーケティング、IFRS などについても少しずつ指導しています。

これらについても将来、大変役に立つスキルだと考えています。 

家庭学習において、圧倒的な実力を持つ親御様の場合、個別指導の専属家庭教師と同じですから、塾を超える事も可能だと思います。ただし、かなりレアケースになるのではないかと考えています。

レアケースとはいえ一定数そのような親御様はいらっしゃると思いますので、条件が揃えば家庭学習が最高効率であると考えています。

Sharari-manの私見まとめ 

Sharari-man

ただの戯言ですから鵜呑みにしないようお願い致します。

志望校合格、資格取得 が目的の場合は 経済力・地域の条件が揃っているならば通塾が有利である。
一方、シームレスに学習出来るという点では 家庭学習が優れている。ただし、親御様のスキルに依存する。

通塾の良いところは 家庭学習のみでは親が担わなければならない作業の大部分をプロが請け負ってくれるところです。

親の指導力,情報収集能力が充分であれば、【通塾に時間がかかる】、【模試が多く工数を取られる】などのデメリットのみが際立つ事になります。

Sharari-man

集団授業の塾(SAPIX、浜学園、日能研など)は 受験に必要な大部分を担ってくれる外注 と考えるべきです。

Okusama

塾の講義だけで知識は定着しないため、結局のところ、学力向上のためには家庭学習に真摯に取り組んだか否かが重要になるわけね。

Sharari-man

その通りですね。
特に基礎が出来ていないお子様集団授業を受けても理解出来ない可能性が高いため、家庭学習や家庭教師の方が効率良く学習出来るケースも多いと思います。

例えば

大変要領が良いお子様だけど、親の指導力に自信が無い
このようなお子様は 通塾や家庭教師によって劇的に学力は伸びると思います。

以下の記事も参考になるかと思います。

家庭学習 最大のメリット 

親御様次第ではありますが、親の仕事に関する高度な教育が受けられる という点が最大のメリットだと思います。
仕事に限らず、数学が得意な親御様なら高度な数学、国語が得意な親御様なら高度な国語 といったように、親御様が指導出来る範囲はシームレスかつ無制限に指導可能です。

我が家で言えば、エンジニアにとって必要な学問を取捨選択して、高度な教育が実現出来ています。
これは確実に予備校・塾では不可能です。
なぜなら彼らは 実際にそういった業務を行っていないからです。

受験で役に立つ学問を効率的に習得させる という点ではプロですが、「学んだ学問を実際に活用してどう社会貢献するか?」 という点については講師という職以外に関しては当然ながら素人です。

殆どの塾講師が数学という学問を使い、装置設計、アプリ設計などを実施した経験は無いはずです。
よって塾というのは実践で学問を如何に利用するかを学ぶ場所ではなく、「入試の得点を稼ぐ手法を学ぶ場所」と考えると良いでしょう。

実践的な内容というのは勤め先の業界のプロである親御様のスキルが活かせる部分だと考えています。
職業は何でも良いのです。
農業、漁業、設計、開発、パートタイマー どんな職業に就いていてもお子様に教えられる事はあります。

その職業で生計を立てているプロですからね。

殆どの塾講師が数学という学問を使い、装置設計、アプリ設計などを実施した経験は無いはずです。

Sharari-man

さて、本記事では言及しておりませんが、親子で楽しく学んだ思い出を作る事が出来る という点も大変良い点です。
下の記事に『家庭学習の目的』という観点で色々な内容を記事にしておりますので、興味が御座いましたら御覧下さい。

我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。

ではまた!

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この記事を書いた人

日本で働く技術者です。
ブログ運営目的は我が家の学習情報提供を通じた社会貢献です。
地域貢献を兼ねて地域限定で算数の個別指導を行っています。

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