さて、表題の件です。
Sharari-manがエンジニア教育をする時のテーマです。
日進月歩で進歩するエンジニアの世界では自ら行動し、学び続ける事が大変重要です。
エンジニアに限らず、あらゆる仕事において重要なテーマであると考えております。
このような力を身に付けるためにはどのような取り組みが必要でしょうか?
新しい道を切り開くためにはどのような取り組みが必要でしょうか?
Sharari-manなりの考えを少し述べさせて頂こうと思います。
正しい道徳観を身に付ける
さて、正しい道徳観を身に付ける事が何故学び続ける事に繋がるのだろう?
そう思われたのではないでしょうか?
Sharari-manは人間は楽しい・嬉しいという感情に基づいて行動すると考えております。
Sharari-manの喜びは 家族,同僚,顧客,読者様の笑顔や感謝の気持ちであります。
大金や高い地位を得たからといって幸福感が増すとは考えておりません。
同僚と楽しく仕事を進め、家に帰れば家族と笑顔で過ごす。
それだけでSharari-manは幸せです。
さて、例えば大金を得る事、高い地位を得る事に固執し、それに喜びを見出し、行動した場合どうでしょうか?
全員がそうではありませんが、他人を蔑ろにし、努力しない人間をバカにし、多くの敵を作り、笑顔の総量を少なくする行動をしてしまう方がいるでしょう。
そのような行動をしていては周囲の信頼を得られず、仕事を進めても楽しくないでしょう。
誰からも認められない。誰からも喜ばれない。誰からも協力してもらえない。
このような状態では「学び続けよう」と思う事は困難でしょう。
Sharari-manは正しい道徳観を身に付け行動し、周囲から信頼される事こそが「学び続けよう、もっと頑張ろう」と思いの源泉であると考えています。
以下の記事に示すSharari-manのエンジニアとしての師匠は恐らく周囲から信頼が得られなくても自分が好きな事のために信念を持って仕事を進められる方です。このようなタイプの方も極稀にいらっしゃると思いますが、大変小数だと思います。
師匠の名誉のために言うと、仕事を進める上での信頼は絶大です。
QCDSの全てにおいて他の追随を許さないレベルの方でしたからね。
ちょっとプライベートでは突飛なところはありましたが、天才というものはそういう感じではないかと思います。
さて、以下の記事で「悪い見本」となっている大人達について言及しています。
このような発信をする自分勝手な方達によって子供達が悪い方向に導かれているのは如何なものかと思います。
このようなSNSを見てしまい
大人もやっているのだから自分も悪口を言っても良い。
大人もやっているのだから人をバカにしても良い。
このように考えてしまう子供達がいるでしょう。
子供達は意外と大人の行動をしっかりと見ているものです。
算数道場ではSharari-manは 可能な限り普段よりも品行方正に努め、子供達を尊敬すべき個人、仲間として扱い、指導者ー学習者というよりも切磋琢磨し成長しあう仲間であるという考え方に基づき行動しています。
さて、このようなSNSが多数存在するという事は正しい道徳観を身に付けていない大人達が大勢いるという事です。
本記事を御覧になった方が ほんの少し 「私は正しい道徳観に基づき行動が出来ているかな?」 と考えるきっかけになれば大変嬉しく思います。
きっと「この点はもう少し改善しないとな・・・・」と思える点はあるはずです。
Sharari-manも人間ですから、毎日改善点を見つけ、より良い行動が出来るように取り組んでいます。
今が完璧である必要はありません。
今日よりも明日、少しでも改善出来るよう行動する事が最も重要だと考えております。
答えがあるものを学び続ける
さて、「答えがあるものではなく、答えが無い事に挑戦しよう」という多くの方が好みそうなメッセージが良く発信されます。
歌謡曲の歌詞や詩などにも良く登場しますね。
Sharari-manの意見は少し異なります。
答えが解明された内容を学び、解明の課程をトレースする事をしなければ、答えの無い新しい道を切り開くための力を身に付ける事は出来ない。
だから、知識が不十分な未熟な期間は一生懸命、答えが明確な物を学び続ける。
それが新しい道を切り開くための力になる。
このように考えています。
例えば以下の事例は如何でしょうか?
高校数学で学ぶ三角比を用いて、中学数学で学ぶ三平方の定理を証明した事例です。
答えが明確なものを学び、その後、新しい事に挑戦しているでしょう?
機械設計でも医学でも法学でも同様だと思います。
温故知新 というやつですね。
新しい論理、技術、ビジネスモデルは今まであなたが学んで来た事を活用したその先に発現するものです。
何も学んでいない方から突然発現するものではありません。
ビジネスモデルについては多少アイデア勝負のところがありますが、論理や技術については少なくとも基礎的なバックグラウンドが無ければ発現する事は無いでしょう。
よって 答えがあるものを学び続ける 事は大変重要だと考えております。
教育課程の内容を学ぶというのは実は大変効率が良いものです。
テキスト無しで現代数学をイチから開拓するなんて出来ないでしょう。
既に存在する技術を学び、それらを組み合わせて新しい技術を生み出す事も出来ます。
任天堂さんがそのような開発手法を得意としています。
『枯れた技術』を組み合わせて新しい技術を生み出す手法です。
このような開発手法も温故知新と言えるでしょう。
既存の技術を良く学び、それらの特性を再確認し、その特性を最大限生かす事が出来る組合せを構築する。
素晴らしい技術です。
さて、答えがあるものを学び続けるというのはモチベーション向上に大変有効です。
数学では自分自身の検討が正しかった事が解答や解説書を見ればすぐに分かります。
医学でも、機械工学でもどのような学問でも答えがあるものを学び続けるのは重要です。
大学の教授だってそうですよ。
新しい事を研究する傍ら、既存の論文をチェック・査読し、答えがあるものを学び続け、それらを新しい研究に活かすための努力をしています。
さて、まとめると以下の通りです。
答えのある内容を学び続ける事は大変学習効率が良く、考え方が正しかった事が分かり自己肯定感が得やすい。
よって、「成長出来ている」という実感が得やすく、「もっと学ぼう」というモチベーションに繋がりやすい。
色々なレールに沿って走ってみる
現代は情報に溢れていますから色々な学習レールを簡単に調べる事が可能です。
エンジニアであれば工学、技術士、弁理士
法曹であれば法学、司法試験
会計であれば会計学、公認会計士
農業であれば農学、農業
漁業であれば水産学、漁業
これらは学ぼうと思えばいつだって学べます。
別に大学に行かなくたって、思い立ったその日から学ぶ事が出来ます。
算数道場の現在の例で言えば
Musukoは機械工学と制御工学
Aさんは数学と農学
Bさんは数学と漁業
Cさんは国語と小説
自分が興味を持った好きな事を学ぶための指導をしています。
必ずしもこれらが将来就く職業にぴったり当てはまる必要はありません。
実戦的な内容はあらゆる事に通じますから、学んだ事が無駄になる事はありません。
例えば工学を学んだ後に農業を営めば、機械の改良や新しい農具の立案などが出来るでしょう。
会計学を学んだ後に漁業を営めば、数字に強い良い社長として良い経営が出来るでしょう。
このように実戦的な学びは汎用性が高いものですから、色々なルートを走り、様々な事を学ぶというのは大変有意義です。
上でも述べましたが、これを「枯れた技術」と言います。
枯れた技術 とは 広範に使用される事により信頼性が高くなった技術のことです。
このような枯れた技術を多く身に付けるためには様々な事に興味を持ち学ぶ事が重要です。
それは受験勉強だけではなく、課外学習や普段の生活からも得られるものです。
ぜひね、世の親御様達には子供達の興味の種を発芽させ、芽を大事に育てて、枯れた技術を学ばせて頂ければと思います。
「**年生にはまだ早い」と考えず、御自身の仕事の内容や御自身の知見を余すことなく分け与えて頂ければと思います。
Sharari-manがエンジニアを指導する際においても「工学だけを学びなさい」なんてことは言いません。
ゲームが好きな方、釣りが好きな方など色々な方がいらっしゃいます。
「あなたが好きな事を少し深掘りして調べてみて下さい」と伝えています。
ゲームであれば、その動作を実現するためにどのような工夫があるのか?
ソースコードはどうなっているのか?
初学者の方は プログラミングとは何なのか? について調べるだけでも良いでしょう。
釣りであれば、例えば スピニングリール、ベイトリールはどのような構造なのか?
材質は? 糸に擦れて摩耗しないのか?釣り糸ってどうやって出来ているの?
このように学べる事は沢山あるものです。
小説が好き という一見学びようがない分野においても
書籍の流通、サプライチェーンはどうなっているのか?
出版社とは何なのか?本の製造方法は?
など産業として成立しているのですから種々の工夫があるはずです。
子供達が興味を持ったカテゴリーにおいても学ぶ事は多くあります。
『おもちゃ』『ゲーム』『自動車』『クレーンなどの産業機器』『電車』などあらゆるものから学びを得る事が可能です。
受験勉強以外の時間は無駄よ!!
このように考えるのではなく、受験勉強以外の活動からどうすれば有意義な内容を子供達に学ばせてあげられるかな?
このように考えて取組む事で、子供達は自然と自分が興味を持った内容について深く調べ、そこから学びを得ようとするようになります。
このような活動が 「学び続けよう」という姿勢を身に付けるために重要ではないかと考えております。
さて、これを読んでいる親御様
あなたも学び続けているでしょうか?
子育てから何かを得ようとしているでしょうか?
あなたも子育てから沢山の事が学べます。
ぜひお子様と一緒に学び続けてみて下さい。
あとがき
さて、久しぶりの投稿になってしまいました。
4月は新入社員研修、海外出張、技術講習会などが重なり、大変忙しく過ごしておりました。
算数道場の活動も手を抜くわけには行きませんから、手を抜けるのはブログ執筆だけ という状態で御座いました。
ブログ執筆にそれほど時間がかかる訳では御座いませんが、もはやこの記事を執筆する 15分程度の時間が惜しいほどに忙しかったという事です。
さて、長い期間、教育というカテゴリについて記事を執筆しておりますと、「書く事がなくなってしまう」というのも事実ではあります。
可能な範囲で教育に関する tips が提供出来ればと考えておりますので、今後とも細々と情報提供を続けていくつもりです。
実際、学習に関しては以下の記事を見て頂ければ概ね我が家と算数道場のルートは分かりますし、ルートの選択基準についても御理解頂けるかと思います。
学習の目的や意図については以下の記事に示す通りです。
質問をして頂いた読者様は御存じかと思いますが、どんな内容でも御質問頂ければ真摯にお返事をさせて頂いております。
御不明な点、確認したい点、世間話などどのような内容についても御気軽にお問い合わせ頂けましたら。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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