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中学受験を振り返って【追記あり】

2025.3.1 加筆修正、『Sharari-manの成長』を追加しました

さて、ふと思い立ちましたので振り返り記事を作成致しました。

どなたかの参考になれば幸いです。

目次

所感

さて、我が家の中学受験の感想は『楽しかったし、これからもきっと楽しい』というものです。

毎日のMusukoとの学習は喧嘩も無く、言い争いも無く、冷静に、落ち着いて取組む事が出来ました。

『中学受験に合格するための学習』だけでなく、機械工学、制御工学、統計学、数学など様々な学問、実験に挑戦しました。

何よりも力を入れたのは『道徳』です。

正しい道徳観は科学技術を扱う者にとって最も重要だと考えているからです。

『自分を含む誰かが嫌がる事ではなく、誰かが喜ぶ、笑顔の総量を増やす為の活動をしましょう。』

このような思想を持ち、社会貢献に取り組んで貰いたいと考えており、親と共同で『誰かのための活動』をしました。

ボランティアに参加したり、寄付したり、近隣の子供達や学校のお手伝いをしたりと様々な活動です。

子は親の背中、行動を観て育つものだと考えておりますから、子のお手本になれるよう清廉潔白な行動を心掛けてきたつもりです。

まだまだ未熟ですがMusukoも率先して誰かのための行動がとれるようになってきたように思います。

学校でのボランティア活動、チームでのプレゼンテーション作成などに真摯に取り組み、誰かの笑顔を喜べるようになりました。

家庭においても色々な活動に取り組みました。

  • 老人ホームに訪問し年配の方のお世話
  • 災害ボランティアに参加して物品の整理整頓
  • 算数道場で年下の子供達に勉強を教える
  • 家事の手伝い
  • サイクリング中の地域清掃

他にも沢山の活動に親子で取り組みました。

これからも色々な社会貢献活動を続け、正しい道徳観を身に付けていって欲しいと考えております。

Musukoの教育面で小学生時代に最も力を入れておりましたのは道徳教育ですので、所感を述べるとこのような内容になってしまいます。

次項では学問面でどうだったかという感想を述べてみようと思います。

学問の思い出

さて、我が家の学習ルートは以下のようです。

小学1年生の頃からコツコツ学習を続けて参りました。

学習習慣が身に付いてからは今に至るまで殆どペースが変わらず、毎日同じように学習を継続してきました。

Musukoはどちらかと言えば、暗記力が低く、要領が良くないタイプです。

スポーツや勉学において、習熟するまでに要する時間は算数道場生の中では一番遅いくらいです。

しかし、楽しく、笑顔で一生懸命取り組む事が出来ます。難しくて出来なくて泣いてしまう時もあります。
それでも諦めず、一生懸命取り組みます。

指導者としては彼のこのような特性を理解し、長所を伸ばし短所を補うように意識を持ち、学習カリキュラムの構築を進めました。
例えば以下のような内容です。

  • 復習・反復学習を多めにする(暗記力の低さをカバー)
  • スモールステップで難易度の飛躍がないよう注意する(難し過ぎて嫌にならないように)
  • 一緒に課題に取り組み、楽しみながら進める(両親や道場の仲間と物事を進める事に喜びを感じるタイプ)

このように私が指導する際は、指導する学習者の特性に合わせてカリキュラムや指導方法を変え、トライアンドエラーで改善しながら進めていく方式を採用しています。

良く本ブログでお問い合わせを頂く内容として
『このやり方で上手くいかない』
『記事通りに進めても上手くいかない』
というものがあります。

Sharari-manとしてはこれは当然だと考えております。なぜなら万人に最適な指導方法は無いからです。
子供達はそれぞれが感情を持つ人間であり、無機質なロボットではありません。
同級生は年齢が同じなだけであり、様々な能力が異なります。

多様な特性を持つ子供達全員を同じカリキュラム、指導法で指導して上手くいくとはSharari-manには思えません。

それぞれの子供達が持つ個性に合わせて、指導者が工夫を凝らす事が肝要です。

工夫を凝らすために最も重要な事は 『観察』です。

子供達の特性を把握しなければ工夫の凝らしようが無いからです。

子供達の表情、言葉、仕草から感情の変化を読み取り、子供達の特性を把握する事に全力を注ぎます。

子供達は成長期ですから4年生、5年生、6年生と成長していくにつれ、特性も変化していきます。

変化する特性に指導者側が合わせるよう努力する必要があります。4年生の時に上手くいった指導法が5年生では上手くいかないなんて事は当たり前のように起こります。

Sharari-man

子供達の特性は常に変化し続けるものだ。
だからこそ指導者は『観察』に注力しなければならない。
このように考えております。

以下のようなサイクルを回しながら、指導者側のスキルアップをするイメージです。

子供達への指導を通じて、指導者として成長し続けられるよう取り組んで参りました。

Okusama

家庭学習・・・・上手くいかないわ・・・・
ウチの子供が悪いのよ・・・・
地頭が悪いんだわ・・・・・・

Sharari-man

このように考えてしまっていないでしょうか?
これでは親側(指導者側)の成長は止まってしまいます。
是非、自分事として考えましょう。
どうすればもっと上手く指導出来るのか?
子供達の成長のために私も一緒に成長しよう!
このように考え、子供達と共に学び、成長し続けていく事が重要です。
是非、この共に学び、成長し続けていく事を楽しみ、『楽しい家庭学習』に取組んで頂ければと思います。

さて、学習の思い出としては上述のように 『共に学び、共に成長してきた』という事になります。

Sharari-man

人生で最も楽しかった!
と言っても過言ではないほど、Musukoとの学習は楽しかったです。

学習以外の取り組み

さて、学習以外の取り組みとしては上述したようにスポーツなど様々な内容に取り組んできました。

注力したのはサイクリングですね。

サイクリング関連記事は以下のようです。

普通の御家庭ではありえない程の走行距離を走っております。
6年間での総走行距離は3万km以上となっており、もう少しで地球を一周出来るほどです。

サイクリングで随分親子の絆が深まったように思います。
こんなに長時間親子で一緒に取り組めるスポーツはあまり無いですからね。

自由帳の記事

さて、学習のその時々の感想、所感、考え方などは自由帳に沢山記載されております。

少しは学習の参考になりそうな記事もあると思いますので、暇な時にでも目を通して頂けましたら。

Sharari-manの成長

さて、この項ではSharari-man自身の成長について述べたいと思います。

Sharari-manがMusukoの指導を始めた頃は本当にひどい状態でした。
例えば以下のような状態です。

  • 子供と大人の指導方法が同じだと勘違いしており、子供に最適化した指導が出来ていなかった。
  • 目標設定、カリキュラム管理が不適切で非常に非効率な学習方法を継続していた。
  • 子供の観察が不十分でモチベーションコントロールが適切に出来ていなかった。
  • 学力が不十分であり、指導に必要な能力が足りていなかった。

それぞれ少し詳細を見てみましょう。

子供と大人の指導方法が同じだと勘違いしており、子供に最適化した指導が出来ていなかった


若手エンジニアの指導経験が豊富でしたので、同じように指導をしましたが、全く上手くいきませんでした。
大人の人間はモチベーションコントロール、感情抑制、情報収集をする能力があり、進むべき方向を明示してやるだけで、個人差はあれど前に進む事が出来ます。
しかしながら、子供達はそうはいきません。上述したような能力が不足しておりますから、かなりフォローをする必要があります。
指導者が『楽しい』を引き出しモチベーションを向上させ、感情をコントロールする手法を教え、自分自身で情報収集しながら自学自習を進める方法を指導する。このような作業を学習指導と並行して実施しなければ順調に進める事が出来ませんでした。
大人と子供の指導は全くの別物だと考えを改め、現在においても最適な手法を模索し、学び続けている という状態です。

目標設定、カリキュラム管理が不適切で非常に非効率な学習方法を継続していた

今思えば当たり前ですが、学習目標、カリキュラムの設定は個人の現在の能力に合わせて実行すべきです。
しかしながら、学習開始当初は『有名記事では**年で**まで学習完了とあるから ”とりあえず” それを目標にしよう』といういい加減な決め方をして、そのまま継続して進めておりました。
本来は簡単な学習から始め、子の能力・特性を把握した上で目標設定やカリキュラムを決めるべきですが、それを怠り進めてしまった事は痛恨の極みです。反省しかありません。

それゆえ学習開始当初は非常に非効率な学習を続けてしまい、進捗は低下しモチベーションが思うように向上しないという状態になりました。

Musukoの指導での失敗体験を活かし、道場生の指導においては個人に最適化した学習目標、カリキュラムを設定し進めるようにしています。

誰かと比べるのではなく、その子の成長を喜び、その子と共に学び、共に成長するという気持ちを持って取組む事が大事であるという気付きが 私を指導者として成長させてくれたように思います。

子供の観察が不十分でモチベーションコントロールが適切に出来ていなかった

Musukoや道場生の指導において、順調に進む事もありましたが、そうではない事も多くありました。

Musukoと同じように指導しても上手くいかない、Aさんと同じようにBさんを指導しても上手くいかない。
Cさんは ”どうやっても” 上手くいかない。

これは『観察力』に起因するものだと考え、より深く観察をするように心がけました。
また、 “どうやっても” に対して 『本当にあなたは手を尽くしたのか?』と自問自答し、改善を自身に促しました。

何のことはありません。全くといって良いほど 手を尽くしていませんでした。
その時に短時間考えて 出来なかっただけの事を ”どうやっても” と思っていただけです。

子供達と交流を深め、毎日顔を合わせ、親御様に様子を聞き、運動・勉学に取組む。
指導中の子供達の感情の変化を観察し、子供達の『興味』は何なのか?『楽しい』は何なのか? を丹念に汲み取り、子供達のモチベーション向上に全力を尽くす。個人に合わせて指導方法をカスタマイズし、トライアンドエラーを繰り返す。子供達の成長を絶対に諦めない。そして自分自身の成長も絶対に諦めない。
このような作業を怠っていただけでした。

子供達の観察だけでなく、自分自身の観察すらも出来ていなかったという事ですね。

この『観察力』は一朝一夕で身に付くものではありません。
大人と子供では様子も異なります。
日々継続して子供達から学ばせて頂いている状態です。

『自分自身の指導者としての成長が子供達の成長カーブに影響を与える』

こう考えると非常に強い責任も感じますが、やりがいがあるとも感じます。

私の成長が他者の成長に影響を与えるというのは大変やりがいがありますよね?

このように考え、この記事を書いている現在も成長のための努力を続けております。

学力が不十分であり、指導に必要な能力が足りていなかった

さて、長年エンジニアをやっておりましたので当然ながら機械工学というカテゴリーに属する科目の学力は高い状態でしたが、算数、国語、理科、社会など中学受験~大学受験に必要な学力においてはレベルの低い状態で御座いました。

これは単純な話でして、受験学力が無いよりもあった方が確実に指導がやりやすくなります。

各教科の問題集における模範回答は あまり美しくない回答も多くみられます。
国語の記述では 『拡大解釈しすぎでは?そんな事は文中に書いていないよね』と思えるような回答も多くみられます。
算数では考え方を変えればもっと単純な手法で解けるのに、大量の計算で解く手法が良く見られます。

このように模範回答がベストの解答であるとは限りません。
よって指導者側の学力が高ければより良い解法、より良い記述を指導する事が出来ます。

例えば予習シリーズやグノーブル過去問などの良問題集を用いれば、ある程度このような事態は回避出来ますからマストではありません。

しかしながら、指導を少しでもスムーズに進めるため、常に学力向上のための努力を続けました。

難関中学、難関高校、難関大学の過去問演習を自身に課し、継続して学習を続けて参りました。

当初のSharari-manの出来栄えとしては難関中学の算数が最も悪かったです。

Sharari-manは中学受験の経験者では御座いませんので、初めて出会うタイプの問題で難儀した事を記憶しております。特に初等幾何はかなり苦戦致しました。

しかしながら、理系大学出身のエンジニアですから、慣れれば理解は容易でスムーズに学力向上が進みました。

こちらは継続して学習を続け、未だに難関中学~大学および共通テストの過去問演習を続けております。

子供達に成長させてもらえたSharari-man

もしかすると、子供達はSharari-manがいなければ今ほど成長しなかったかもしれません。
しかしそれはSharari-manも同じです。子供達がいなければ指導者としての成長はありませんでした。

つまり共存共栄の関係です。持ちつ持たれつです。
フィロソフィにも記載しておりますが、子供達と共に学び共に成長する というのがSharari-manの大きなテーマの一つです。

いつも Sharari-manを成長させてくれる子供達に本当に感謝しています。

Sharari-man

嘘ではありませんよ!
本当にいつも感謝しています。

Sharari-man

いつも一緒に勉強しれくれて、Sharari-manに成長の機会を与えてくれて本当にありがとう。
このように考えて取り組んでおります。

あとがき

また時間がある時にでも追記するかもしれませんが、今日のところはここまでです。

我が家は小学1年生で初めて学習に取組みました。

当初は私が指導者として未熟がゆえ、全く指導が上手くいきませんでした。

少しずつ指導者として成長してきたように思いますが、まだまだ改善点も多く、今後も指導を通じて、子供達から学び続けていきたいと考えております。

私が未熟ゆえにMusukoや算数道場の子供達が成長出来なかった点もあると考えております。
その点について、大変申し訳なく思っています。
また、こんな未熟な指導者に愛想をつかさず共に学び続けてくれたMusukoや道場生に本当に感謝しています。

ありがとう御座いました。

共に学び続けてくれた子供達に感謝し、今後も研鑽し、指導者として成長を続けていきたいと思います。

Sharari-man

Musukoさん、道場生の皆様、本当にありがとう御座いました。
今後とも Sharari-manを 宜しくお願い致します。

我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。

ではまた!

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この記事を書いた人

日本で働く技術者です。
ブログ運営目的は我が家の学習情報提供を通じた社会貢献です。
地域貢献を兼ねて地域限定で算数の個別指導を行っています。

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