さて本記事では権威バイアスとの Sharari-man 流の向き合い方について書いてみます。
権威バイアスとは?
学歴、職歴など一般的に大衆から「社会的地位が高い」と思われている方の意見は上方修正され、逆に「社会的地位が低い」と思われている方の意見は下方修正される心理的な効果の事。
※バイアス = かたより
簡単に言えば
大学教授 と 中学生 が討論していた場合、
専門用語が多くて良く分からないけれど、大学教授の言っている事が正しいんじゃないかしら・・・・・
相手は中学生だし、知識も少ないんじゃないかしら・・・
と感じてしまう現象の事です。
実際は 中学生でも 世界トップクラスの専門家はいます。
社会的地位とは
以下のリンク先より引用
社会的地位とは、社会における身分や役割の高低、重要度を表す語として用いられる。
法的地位が平等の観点に基づく最低限の権利保障であるのに対し、社会的地位は、一個人ないし特定の集団の社会的な優劣、影響力、処遇や社会からの認知度などを意味する。 俗に「地位と名誉」と対比していわれるのはこの社会的地位の観点に基づくものである。
引用終わり
権威バイアスの例など
一般的に権威バイアスが働きそうな学歴や職業の例を挙げてみます。
- 旧帝大合格
- 東大理Ⅲ合格
- 大学教授
- 医者
- 弁護士
- 国会議員
- 社長
私自身が権威バイアスの存在を認知しており、意識的に抑制しているためだと思いますが、これらの学歴や職種の方が話をしていても私は上方修正も下方修正もしません。
それは私が他人を信じていないのではなく、確かな実績(論文・技術的功績・社会的功績)や話し方、思考能力などを感じとり、「信頼に足る人物だ」と感じた方以外には上方修正をかけないからです。
誤解しないで頂きたいのは、誰も信じないという状態は成長を妨げます。
例えば参考書でも
この著者・この出版社なら信頼できる
と考え、基本的には記載内容を信じて取り組まないと大変非効率です。
これは技術図書でもそうです。
例えば以下は大変有名な 「日本機械学会」が出版している書籍ですが、本書の記載内容を全て疑ってかかっていては恐ろしく学習効率が低下します。
という事で
この著者・この出版社なら信頼できる
だから、無条件にある程度信頼して考えよう
と考えて進める事は効率向上に繋がります。
よって、誰か(人や企業)を信頼して、その言葉を無条件に上方修正するという行動は実は効率良く生活するために必要な事なのです。
私が不思議だなぁと感じるのは・・・
東大卒の講演会!
大学教授の講演会!
国会議員の講演会!
などのキャッチコピーで一定数の方が その方を無条件に信頼してしまう事 です。
東大卒が全員 社会貢献度が高い訳でもありません。大学教授、国会議員、医者などどんな職種でもそうです。
結局、社会に出てから、個人としてどのような取り組みを行ってきたかが重要であり、肩書は関係ないはずです。
例えば
東大卒で素晴らしい功績を残した方がいる一方で オウム真理教の犯罪に加担した方もいます。
大学教授で素晴らしい功績を残した方がいる一方で 論文捏造の常習犯もいます。
そもそも ~大学合格 などは 何も社会で功績を残していません。
また、社会人になってからの講演会などで ~大学卒 などと記載している方を見ると
他に誇れる功績は無かったのか・・・・
と考えてしまいます。
権威バイアスとの向き合い方
職業・学歴などではなく、実績(論文・技術的功績・社会的功績)や話し方、思考能力で人を判断する癖をつける。
~大卒、~大教授などの肩書を見て、無条件に上方修正・下方修正しない。
零細企業・中卒・高卒などの肩書を見て無条件に下方修正しない。
自分なりの基準で良いので上述したような
「この人(企業)は信頼出来る」
「この人(企業)は信頼出来ない」
と判断をする練習をする。無条件に信頼しない。
「信頼出来る」と判断した人(企業)についてはある程度上方修正しても良い。
「信頼出来ない」と判断した人(企業)については下方修正した方が良い。
つまり Sharari-man にとっての 権威(社会的地位)とは 肩書ではなく、その方個人の社会貢献度である。そして社会貢献度(実績や思考力など)が高い方の発言・意見は上方修正して受け取り、逆に低い方は下方修正をかけるという事です。
最初は中々難しいかもしれませんが、訓練する事で権威バイアスは抑制可能です。
しっかしした判断軸を持っていれば、 騙されたり、詐欺にあうリスクを低減出来ます。
普段から肩書だけを見て人を判断しないようにしたいですね!
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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