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エンジニアについて 基礎編

2023.10.6 加筆修正

さて、本記事はエンジニアについて御紹介する記事です。

下のリンクは本記事の後編です。御興味のある方は御覧下さい。

目次

エンジニアとは

工学の知識を用いて何かを創り出す技術者の事です。

一口にエンジニアといっても様々な職種が御座います。

メカニカルエンジニア
ソフトウェアエンジニア
研究開発エンジニア
**エンジニア

など職種の数だけ**エンジニアという方がいると思って頂ければよいかと思います。

エンジニアの学歴は?

エンジニアになるためには「工学に関する知見」と「情熱」さえあれば、大抵の事は何とかなると思っております。

実際のところ 中卒~最難関大学卒 まで様々な学歴の方がいらっしゃいます。

企業で働くエンジニアの学歴は?

基本的には難関大学卒ほど選択肢が広がります。
FANUC社やキーエンス社など日本を代表する企業のエンジニアは殆どが難関大学卒です。
FANUC社などは 5割以上は京大、東大じゃないでしょうか。
昔はもっと比率が高かったと思いますが、現在の状況は分かりません。

一方、難関大学卒だから素晴らしい製品・技術が開発出来ているかと言えばそうでもなく、中卒で素晴らしい製品を開発している方も大勢いらっしゃいます。

航空宇宙関連、外資については難関大卒という学歴を求められる事が多いでしょう。
うーん。何故でしょうね?
難関大卒であれば少なくとも高校数学・物理はある程度出来るでしょうから、「一定水準の学力が保証されたグループ内から採用したい。」という リスク低減の企業心理でしょうか。

採用 というのは 経営における重要決定事項です。

採用した方々がその会社の未来を決める訳ですから。
その重要な決定事項において、全く数学・物理が出来ず、情熱も無いようなエンジニアを採用したくない という心理から学歴のふるい をかけるのかもしれません。

簡単なペーパーテストと面接で労せずして選別出来そうな気もしますが、効率良く選別出来る学歴という項目で選別をかける企業が多いのだと思います。

例えば、メカニカルエンジニアでしたら
「S45Cという材料を知っていますか?」
「S45Cという材料の特性において、あなたが重要だと思う内容について説明して下さい。」

これくらいの内容を面接で聞いて、5分も話してもらえば、どれくらい真摯に機械設計に取組んできたかすぐに分かりますけどね。

製品開発エンジニア

製品開発に関わるエンジニアについては後述する研究エンジニアと比較すれば、学歴不問の場合が多いように思います。
院卒に限定して採用している企業も少ないように思います。私が勤めている企業においても、高卒、高専卒、学卒、院卒、博士課程卒 など様々な新入社員がいます。

一部の大企業や有名企業は学歴を偏重する傾向がありますので、「旧帝大レベルでなければ採用されない」という企業も御座います。
これに付きましては、「各企業の採用方針」によります。

ただ、「学歴偏重で採用している企業」だけが「素晴らしい製品開発」が出来ているかと言えば、全くそんな事はありません。

「工学に関する知見」と「情熱」を持つエンジニアが良い製品を開発出来ている

と考えれば宜しいかと思います。

研究エンジニア

こちらに付きましては、製品開発と比較すれば やや学歴が重視される傾向があります。

研究部門がある会社の多くは大企業かベンチャーです。
大企業故に一定以上の高学歴が必要なケースが多くみられます。
採用についても院卒以上の募集が多くみられます。

また、大学時に所属していた研究室(教授)のコネクションを利用した就職も多くみられます。
このコネを批判される方もいらっしゃるかもしれませんが、これは実は双方ハッピー(winwin)な状況となります。

大学院というのは 余程能力が高い方を除いて、かなり薄っぺらい研究しか出来ません。

在籍期間が短いため、研究テーマが「1年ちょっとで論文に仕上げられる内容」という選別を受けるからです。
よって実務としては博士課程の方の下請け、研究補助などが多くなりますし、自分主導で研究をゴリゴリ進めるだけの能力がまだまだ無い方が多いです。

この薄い内容の研究で得た知見・研究の作法を少しでも生かそうと思うと、やはり研究内容に関連した企業に勤める事が合理的です。
よって教授のコネクションを活かし、関連企業に就職する事は
本人にとっては少しでも知見を活かせる、会社にとっては多少は知見がある社員を得られる
というメリットが御座いますので、双方ハッピーという事です。

製品開発エンジニアと比較すると、大学の研究室選びが重要になるかもしれません。
ある企業の研究室社員が **大学の**研究室出身者で固められている  なんて事も多くあります。

研究の助成金、企業との共同研究は 難関大学の方が多い傾向があります。
「資金の潤沢さが重要になる研究」
においては難関大学が有利と言えます。特に東大・京大の資金力は圧倒的です。
また、教授の資金調達スキルが高い研究室は難関大でなくとも潤沢な資金を有している場合があります。

一方で「潤沢な資金が無くても可能な研究」というものも沢山あります。そのような研究分野においては地方国公立や私大で結果を出されている研究室も多く御座います。

また、一般的に私大には企業出身の教授が多く、大変実践的な学びが得られる事が多いでしょう。

研究・製品開発の序列はあるの?

どうでしょうか?

人によるかもしれませんが、私は無いと考えております。

基礎研究 ⇒ 応用研究 ⇒ 開発研究(実用化研究) ⇒ 製品開発 ⇒ 製造 ⇒ 販売

という大筋の流れになりますから、「研究」が上流ではあります。

しかしながら、どのカテゴリーにも特有の難しさがあり、どれが欠けても「販売」に辿り着けませんから、序列は無いと考えています。

給与などの待遇面もそれほど変わらないように思います。

私は「製品開発」カテゴリーのエンジニアですが、基礎研究,応用研究,開発研究それぞれの方と交流があります。
私の収入が特別劣るという事もありませんし、特許権収入、講演会収入なども含めれば私が多いほうです。

中には基礎研究が上流に位置している事から

Okusama

基礎研究の方が偉いに決まっているわ!

なんて暴論を吐かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、放っておいてやって下さい(笑)
恐らくサプライチェーンの何たるかや、応用研究、開発研究、製品開発の難しさを知らない愚か者です(笑)

しかしながら、このような方は一部であり、基本的には全ての部門の方がお互いをリスペクトして下さっていると、私は考えております。

エンジニアって楽しい?

何かに夢中になれる人
誰かに喜んでもらえる事が好きな人
自分の足跡を残したい人
挑戦が好きな人
地味な作業が好きな人
考え続ける事が好きな人

このような方にとっては大変楽しいと思います。

一方

すぐに結果が欲しい人
粘り強く忍耐する事が苦手な人
考え続けるよりも体を動かしたい人
挑戦よりも安定を望む人

このような方にとっては中々シンドイ仕事かもしれません。

エンジニアって儲かる?

私はこんな感じのエンジニアです。収入に関するスペックとしては

勤め先の年収:1000万円以上
特許権年収:1000万円以上
その他年収:1000万円以上

程度はありまして、高収入の部類に入るのではないかと思います。

Sharari-man

**以上 とボカしておりますが、御容赦下さい。

とはいえ、物欲は殆どありませんので、得た収入は老後の資金を除いて、教育や地域に投資しており、自分のために殆ど使用していないのが実情です。

エンジニアの収入に関しては本当にピンからキリまで という感じでして

日本の平均年収程度の方もいらっしゃれば、億を超える年収の方もいるというイメージです。

高収入を得る事に特化して、研鑽を重ねれば 「医者・弁護士」など高収入なイメージの職種よりも稼げます。

ベンチャー企業 ⇒ 上場 までいけば、数百億円の資産が築けます。

企業エンジニアでも 重要な基本特許を取得すれば、億を超える収入が得られます。

例えば doda 様のHPで公開されている情報によれば 「エンジニアの年収」 が低いように感じるかもしれませんが、あくまで平均です。

この記事で言えば、

キーエンス社、ファナック社、ディスコ社などは メカニカルエンジニア が多数所属していますから、エンジニアの平均年収で1000万円以上のはずです。

このように企業勤めのエンジニアの場合、勤め先によって大きく年収が左右されると考えれば良いでしょう。

特許権収入についても殆ど会社側に持っていかれる企業もあります。
青色発光ダイオードの件が有名ですね。

Okusama

医師は安定して高収入だけど激務よね・・・・

Sharari-man

エンジニアも徹夜で実験・論文執筆、海外出張など激務項目が沢山ありますから、一概に職種で 激務かどうか? を判断するのは危険です。

収入と比例して幸福感が増加する訳ではありません。
幸福感を得るために、「自分が楽しい」と思える職に就く事を私はオススメしております。

人生の半分以上は仕事ですからね。楽しいと思える仕事に就けた方は幸せだと思います。

あとがき

エンジニアは中々楽しい職業です。

様々な分野に挑戦出来ます。

他の職業も楽しい部分があるかと思いますが、エンジニアならではの楽しさと言えば、自由度の高さでしょう。

例えば 医師 であれば 医療関係の仕事から手を広げるのは難しいでしょう。

エンジニアであれば、企画が通りさえすれば、B to B 、B to C 問わず 様々な製品の研究・開発に携わる事が出来ます。

この記事にも示している通り、私も多種多様な製品を開発して参りました。

このような自由度の高いキャリアが積める というのは エンジニア職の特徴・良い点 ではないかと考えております。

さて、もう少し業務内容など、突っ込んだ内容を応用編に記載してみようかと思います。

ニーズがあるか不明ですが、書ける範囲で書いてみようかと思います。

我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。

ではまた!

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この記事を書いた人

日本で働く技術者です。
ブログ運営目的は我が家の学習情報提供を通じた社会貢献です。
地域貢献を兼ねて地域限定で算数の個別指導を行っています。

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コメント一覧 (4件)

  • Sharari-man様

    こんばんは。いつも楽しい記事有難うございます。
    連投申し訳ありません。

    ◯エンジニアの件
    今回の内容楽しく読ませて頂きました。次回は応用編で難しそうですが、また楽しみに待っています。個人的には、内容よりもそうですがそれ以上にSharari-man様の生き様を垣間見られることに大きな価値があり、刺激となります。

    ◯授業風景の文章化について
    教え方を学ぶ機会としてこれ以上ない場になると思います。本当に有難うございます。個人的には体系化して本にして頂きたい、とも思っております。ご自身のお仕事に関する著作はもうあるかも知れませんが。

    ◯ついでに国語についての質問
    語彙を覚えることが重要なことは十分理解できます。それを用いながらの会話、すきな本を読むことが国語力を鍛えることにつながることも理解できます。さらにふくしま式を用いて発信する構文の型を覚えることで読解→記述力がついていく一連の流れは想定できます。
    さて、読解のもうひとつのカギである内容に関してですが、具体的思考→抽象的思考の変化が徐々に起きてくるとは思います。抽象的思考も徐々に論理の組み合わせが複雑になってきて、なかなか算数、数学のように系統立てて学習すること(ピタトレルートなど)が難しいです。国語学習におきまして、Sharari=man様が現在模索しておられるステップアップルートは何かありますでしょうか。何かありましたらご教示いただけますと有難いです。

    お忙しいところ大変申し訳ありませんが、また宜しくお願い致します。

    • ぞうさん様
      いつもコメントありがとうございます。

      国語に関するご要望の件、記事にしてみました。
      ご要望を満たす内容になっていれば良いのですが・・・・。
      また何かご要望がありましたら、お気軽にコメント願います。

      ではまた!

  • Sharara-man様

    こんばんは。
    国語のまとめ更新拝見いたしました。
    とてもよくまとまっていますし、何しろ算数での実績がありますのでこれを参考に進めたいと思います。
    本当にいつもありがとうございます。

  • ぞうさん様

    いつもコメントありがとう御座います。

    ルート画像をまとめて一覧にした画像を追加しておきました。
    多少は見やすくなったかと思います。

    漢字・語彙・読書以外は 愚直に予習シリーズオンリーで進めるルートでも問題は無いかと思います。
    その場合、作文の練習が難しいと思いますので、ふくしま式(書く力、一文力)などを活用されると良いかと思います。
    予習シリーズが完璧であれば、公立中学3年生のトップ層レベルの学力だと思います。
    予習シリーズの国語はかなり難易度が高いです。。。

    我が家の学習ルートがぞうさん様の御参考になれば大変嬉しく思います。

    また何かありましたらお気軽に御質問下さい。

    ではまた!

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