2024.2.16 加筆修正、誤字脱字修正
さて本記事では本ブログのテーマでもあります『先取り学習』に関する我が家の取り組み・目的・方針について御紹介させて頂きます。
先取り学習の定義
我が家の先取り学習の定義は以下のようです。
- 公立学習カリキュラムに対して先行して学習を実施する事
- 主に英数国理の4科について学習を進める事
- 小学、中学、高校、大学、社会のカテゴリーに拘らずシームレスな教育を提供する事
算数/数学に関しては以下の記事のように進めております。
先取り学習をする理由
- 早い段階で「学習習慣」を身に付ける事で心身の成長速度向上を促すため
- 公立カリキュラムは高校入学後が非常に忙しい設計である。その忙しさを緩和するため。
- 経験は知識が無ければ積む事は出来ない。
知識があるからこそ経験を積む事が出来ると考えており、「良い経験」を積むためには先取り学習が有効だと考えているから
学習の目的
社会貢献をしながら面白可笑しく生きるために必要な能力を身に付ける事
具体的な能力例としては以下のようなものが挙げられます。
- 道徳観
- 学習習慣【継続して学ぶ力】
- 一人で学び進める力
- 論理的思考力
- 粘り強く考え続ける力
- コミュニケーション能力
- 基礎的な知識と技術
さらに具体化して例を挙げると以下のようです。
他にも沢山ありますが一例です。
道徳観
優れた技術・知識も正しい道徳観・倫理観が無ければ使う価値がありません。
圧倒的にプライオリティの高い項目です。
- 驕らず、謙虚な姿勢で物事に取り組む姿勢。
- 社会のルールに基づいた善悪の判断が出来る。
- 動機善なりや私心なかりしか【私利私欲のために行動しない】
- 利他の心【公益のために努力出来る】
- 社会貢献・地域貢献の重要性を理解し積極的に取り組む姿勢
- 国籍・性別・学歴などで人をカテゴライズして差別をしない事。
学習習慣
- 成長し続けようというマインドを持って日々学習に取組む事が出来る。
- 毎日を怠惰に過ごさず、与えられた環境に感謝し、自身の成長を楽しみながら学習に取組む事が出来る。
一人で学び進める力
- 師と呼べる人がいない未知の分野でも一人で調べ、学び、道を切り開いていける力。
- 分からない事は自分で調べ、聞き、理解する。主体的に行動する力。
論理的思考力
- 帰納・演繹的に物事を捉え分析する事が出来る力
- 因果関係を見抜く力
粘り強く考え続ける力
達成困難と思われる内容、難易度が非常に高い内容でも、諦めず何らかの答えを見出すために考え続ける力
コミュニケーション能力
- 人を不快にさせない。礼節を重んじる。
- 仲間と共に成長していこうという姿勢。
- スポーツ・エンターテイメントにも積極的に取り組み、仲間と楽しみを分かち合える事。
基礎的な知識と技術
- 大学受験レベルの学力【英数国理社】
- 工学・理学に関する知見
- 機械工作法に関する知見と技術【切削・成型・手仕上げ】
- 制御に関する技術(ハードウェア、ソフトウェア)
公教育だけではこれらは身に付けられないのか?
我が家では小学1年生の12月から家庭学習を開始しました。
息子の事例で言えば、公教育だけでは充分な能力を身に付けるのは難しかったというのが事実です。
優秀なお子様であれば公教育だけで充分な能力が得られるのかもしれませんが、息子の場合は難しかったように思います。
また、先生方の指導能力にも大きなバラツキがあります。優秀な指導者に当たるかどうか。ここは確実に運でしょう。
当時は殆ど家庭学習に取組んでおりませんでした。
学校のカラーテストも5割程度の得点率でしたし、言語能力も低かったように思います。
性格的にやや幼い面もあり、要領が良いタイプでもありません。
公教育だけで充分な能力が得られるお子様もいるかもしれません。
一方、そうではないお子様も大勢いると思います。
いずれの場合にせよ家庭学習で公教育のサポートをする事で子供達の成長をサポートし、成長速度向上を促す事が出来ると考えています。
地頭が良い/悪い 才能の有無
それらは私の行動に影響を及ぼしません。
それらがどうあれ、子供達が社会貢献をしながら面白可笑しく生きる能力を身に付けるためのサポートに全力で取り組むだけだからです。
才能に関しては以下の記事で言及しております。
難関大学合格を目指さないのか?
大学受験というのは知識・技術を向上させるための課題としてはそれなりに優れていると考えています。
受験を通して学ぶ学問には社会に出てから役に立つスキルも沢山あります。
数国理などは多くの仕事で活用されているでしょう。
英語・社会も様々な方々と円滑なコミュニケーションを取るために重要なスキルです。
よって難関大学を目指さない訳ではありませんが、難関大学合格に特化した学習にはあまり取り組んでいません。
社会生活においては権威バイアスによって下方修正された評価を受けてしまう事があります。
下方修正を受けない程度の学歴を得る事は生きて行く上で多少はメリットがあるというのが実情です。
このような下方修正は資格取得や業務実績で容易に払拭出来るものですが、社会に出たばかりの頃の下方修正は思いの他面倒なものです。
また、現在は医学部が難化しておりますから、息子が将来
医者になりたい
と考えた時に一定の学力が無ければ目標達成に非常に時間がかかってしまいます。
宇宙に関する研究がしたい
外資系の金融企業に勤めたい
このような場合においても学歴が無ければそもそも仕事に就く事が困難な場合が多いでしょう。
よって、現在のところ我が家の先取り学習のカリキュラムは
大学受験に対応出来るだけの一定の学力を身に付けつつ、上述した「学習の目的」を達成するためのシームレスな学習に取り組んでいく。
このような方針に基づき組立ております。
このコラムで記載があったようなサーボモータを利用した制御システムなど、本来であれば大学3年以降で学ぶような内容にも取り組んでおります。
これらが大学受験に役立つかと言えば、殆ど役に立ちませんが、「学習の目的」に記載した能力を身に付けるためには大変役に立つと考えております。
先取り学習に関するネガティブな意見について
さて、グーグルで『先取り学習』というキーワードで検索してみて下さい。
かなりネガティブな内容が多く掲載されていると思います。
ネガティブな意見に対して、Sharari-manなりに反論をしてみます。
授業を聞かなくなる、実力を過信する
- 先取りしている
- 授業が簡単
- 授業を聞かなくなる
このような論法だと思いますが、授業を聞かなくなるのは謙虚さが足りないからです。
そこから何か学びとろう、あるいは授業の内容から応用的な何かを検討する。
このような姿勢を身に付けていれば、このような事にはならないはずです。
そして、この姿勢、マインド、道徳観を身に付けているかどうかは先取り学習に関係ありません。
授業で間違える事を恐れるようになる
先取りをしていると、能力が高いがゆえに先生から指名される回数が増え、「間違えられない」というプレッシャーがかかる
このような論法のようですが、そんな事はないでしょう。
そもそもしっかりと先取り学習を進めていれば、小学校授業レベルの問いで回答に詰まる事は殆どありません。
また、家庭で「楽しい家庭学習」を実践し、「間違える事は悪い事ではない」というマインドセットをしっかりと持たせる事が出来ていれば、このよな事はおきません。
親が指導する事は難しい
塾や家庭教師のホームページで良く記載されています。
これは内容によります。
難関中学レベルの受験算数や高校数学まで指導するとなれば、親御様によっては困難な場合もあるでしょう。
しかしながら、今の時代、優れた教材が沢山ありますから、中学3年までの数学程度であれば、教科書ぴったりトレーニングや教科書ワークを用いて、親子で楽しく学ぶ事が充分可能です。
親御様が数学が苦手だったとしても、中学数学レベルならば親子で一緒に楽しく学べるレベル感です。
中学受験算数、高校数学においても、親御様が完璧に理解しておく必要はありませんし、家庭学習向けの易しい教科書、問題集は沢山あります。
優れた教材の助けがあれば、親御様自身の学力はそれほど問題にならない場合が殆どです。
それよりもモチベーションコントロール術の方が重要です。
「親は指導者として、子は学習者として共に成長する」
このようなマインドセットで臨める親御様であれば、何の問題も無く家庭学習に取組む事が出来ると考えております。
10歳の壁、小4の壁、小5の壁
これらも良く目にするワードです。
Sharari-manは複数のお子様に算数/数学を指導していますが、そのような壁を感じた事はありません。
丁寧に教科書ぴったりトレーニングのカリキュラム通りに進めれば、年齢に関係無く、学習を進められております。
先取りより深掘り
これも良く目にするワードです。
親御様自身の目で中学受験算数の問題を眺めてみて下さい。先取りのオンパレードです。
場合の数、方程式など「受験算数」と名前を変えた「中学~高校数学」が大量に登場します。
このように受験算数の多くは中学~高校数学の先取り学習となっています。
「深掘りを!」という意見ですが、実際は「先取り」です。
そもそも、先取り学習と深掘りは似たようなものです。
小学3年生向けの高難易度問題集の問題は小5~中1の標準文章題として登場します。
数学的な技術を身に付ける事は受験算数にとっても非常に有効に働きますから、「先取り」がデメリットになる事はないと考えております。
深掘りを!という意見の多くは実質的に『先取りを!』と言っているのと同義だと考えております。
さて、以上の事から幼児~低学年のうちから『先取り家庭学習』をする事にデメリットは無いと考えております。
特に中学数学までの先取り学習は『教科書ぴったりトレーニング』や『教科書ワーク』を使用する事でモレなく学びやすくなっておりますから、大変オススメ出来る家庭学習方法です。
最後に
何だか偉そうな内容を書いていますが、子供達に社会貢献をしながら楽しく暮らして欲しいだけです。
このように受験に特化したブログでは御座いませんから、あまり参考になる方は少ないかもしれません。
使用教材・学習方針などについて、もし質問が御座いましたらお気軽にコメントを頂ければ回答させて頂きます。
我が家の学習事例が少しでも家庭学習に取組む皆様の御参考になりましたら望外の喜びです。
ではまた!
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